20230624

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秋葉原公演終了!ご来場頂いた皆さん、グッドマンスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。由緒正しいクラブグッドマンのノイジーでオルタナティブで、私たちが結果いちばんポップになるという恐ろしいイベント。共演の皆さん癖者揃いでしたが、特に印象的だったのが8月からUSツアーをするTHE WAMEKI。サポートの野口くん(ここにも野口くん)は初演のようなんですが馴染み感もしっかりあって、たまに出るハードなブルースみたいな展開やラウドクワイエットの横の時間軸の使い方とか、超ライブバンドだなあと思いました。ルロウズも力負けしないように精一杯演奏出来たのではないでしょうか?

写真は私の親戚(!)と。苗字が珍しいもの同士卑屈にならず頑張っていこうね、とお互い励ましあえて良かったです。

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さて来月・再来月はシリーズ未踏峰が同会場で立て続けにあります。【MITOHO SESSIONS】の冠をつけているイベントって要はレストランでいう「シェフのおすすめ」、食材でいう旬、ルロウズというチームが心からオススメしている内容です。是非どちらにも足を運んで頂きたいし、連綿と続くこのイベントの美学というか価値観みたいなものもうっすらと伝われば何よりだなあ、と思ってます!


7/21(金)神田POLARIS
【MITOHO SESSIONS】
◆shiNmm (山口)
◆LOOLOWS
7:30PM 2500JPY+D

私が何度も申し上げたいのは「山口のシーンがいまいちばんフレッシュかつ素晴らしい」ということ(異論は認めます)。そのうねりの中心にいるのは対外的な見栄えとしては関東でも露出が増えているAyatoかもしれませんが、おそらく真打はshiNmmだと思います。Ayatoとの対比で書くけど音楽性は真逆で、フリーハンドで書いたいびつな楕円形のような引きずるグルーヴの中を音を鳴らす喜びとさらにその感情の手前にあるもやもやで満たす不思議なサウンド。音自体も独特ですが、私をより夢中にさせるのは、彼女たちの「この4人でないと成立しない」絶妙すぎるバンドのバランス感。そのかけがえのない感じの尊さというか、ある種の不安定さというか、そこにとてもとても惹かれます。それに加えてこのSNSが前提みたいになっている現在においてバンドの公式のHPやSNSはなにも無し(!)。試しに探してみてもたぶん私の記事や周囲の人の感想とかしかないですよ!東京公演も2回めで初回もルロウズが呼んでるんですが、こんな鬼音楽が正しく聞かれるべき人に届かないのは悲しすぎる。あまり感情的に訴求してもアレなので、とにかく気軽に見に来て一緒にびっくりしてみませんか。予習してもしなくても素晴らしい音楽体験になると確信しております。何より私がたっぷり見たいから敢えてのツーマン!良いバトンを繋げるように頑張ります。



8/16(水)神田POLARIS
【MITOHO SESSIONS】
◆LOGAN HONE & FRIENDS (USA)
◆YOMOYA
◆LOOLOWNINGEN
DJ: PAJAN (DEAF TOUCH RECORDS, USA)
7:30PM 2500JPY+D

現在ロサンゼルスで最も多忙で注目を集めるプロデューサーのひとり、フジロックでも来日するJohn Carroll Kirbyバンドの不動の管楽器奏者であるLogan HoneがMITOHO SESSIONSに登場です。オケに乗せてのサックスソロで小気味良い感じの音楽でどうせ大体予想つく感じでしょ?と思ったあなたの疑問は理解できますが、生憎その意地悪な見通しは大外れです。カルアーツ出身で音楽の先生もやってるとか、Eddie ChaconやJonny Kosmoなどへの客演とかアカデミックな経歴もありつつ「音楽ってさあ、ただただ素晴らしいよね!」っていう一点の曇りもない献身的な音楽への愛情と彼の屈託のない(なさすぎる)パフォーマンスは1音目から恋に落ちること必至。インスタグラムでバズっていた公園で彼の後ろを100人くらいがハーメルンの笛吹きみたいに踊りながら行進が出来てた伝説のライブとか、技術すごいけどごり押しではなく空間を徹底的にエンターテインする彼のカリスマ感と圧倒的な人懐こさは超絶です。

サポートには大復活を遂げたYOMOYA。しっとりと仄暗くピントの柔らかいサウンドと山本達樹氏の紡ぐメロディ、この日は優しい喜びに満ちた一日になりそうです。さらにロサンゼルスからもう1名!我らがDEAF TOUCH RECORDS総帥もDJで馳せ参じてくれます。