20230404

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 4/2 ボルダーシティ→ロサンゼルス

朝9時前くらいに起床。怖いくらいの晴れで超暖かい!最高!ボルダーシティは雨が降らないことで有名らしく、街中には晴れなかったらタダになるバーがあるらしく、昨年タダだったのは3日だけだったそうです。

ジェームズがパンケーキを焼いてくれて、奥さんのツベテリーナはブルガリア系の人なんですがブルガリアの謎ジャム(ローズヒップベースで、読み方教えてもらったけど難しすぎた)、ガチンコのブルガリアヨーグルト(普通のより酸っぱい)、などなどを頂きました。至れり尽くせり本当にありがとうございます。本当は1日オフを作れれば前日に会場で紹介してもらった日本人パイロットの人の操縦で砂漠やベガスの街をセスナで飛べるみたいな話もありましたが今回は時間的に叶わず。

前日に調べておいたボルダーシティ→ロサンゼルスは300マイルちょいで4時間くらい。11時くらいにツベテリーナとジェームズに別れを告げ、まずはラスベガスにいるヘッサムを迎えに。まずヘッサムのいる場所自体がラスベガスかなり郊外のところで、ここで予想外に時間がかかりました。そしてヘッサムをピックアップしてからベニューへのGoogleマップ予想を見ると…まさかの5時間以上かかることになってて焦りました。後で聞いた話なんですが土曜はロス→ベガスが遊びにいく人でごった返し、日曜はベガス→ロスが帰路につく人でごった返すらしく、謎の砂漠地帯で激渋滞、ロサンゼルスの手前で激渋滞、ロサンゼルスで激渋滞(これはテンプレ)、と鬼の渋滞祭りで、元々ロードインは5時半、開場が7時、開演が8時だったのですが最初はロードインにはちょい間に合わないかもね、くらいだったところ徐々に開場にはギリギリなんとか…、になり、最終的に開演にも間に合わなくね!??みたいになりましたが、なんとかGoogle様が発掘したショートカットを使いまくりヘッサム実家に機材を下ろして、ピザをもらい、開演5分前に会場に着けました。ロサンゼルスに戻ってきたねえ、みたいな感慨も多少あったのですがバタバタの方が多かったです。Googleマップのルート検索はそれ自体最高に便利なのですが、その時間に出発した場合の予想時刻だから知識がないとこういうことも発生しますよね。勉強になりました。

この日の会場はハリウッドとサンタモニカの間くらいにあるGold Diggersというホテル併設のベニュー。すごい不思議な作りをしてて、楽屋が超ホテルの部屋なのでコーヒーも飲めるしシャワーも浴びられる作りになってました。そして東高円寺UFOクラブとタメをはるくらい会場が暗くて、鳥目の私には辛かったです。

楽屋で弦を交換してると1バンドめがスタート。インディロックのマナーを守る良きバンドでした。ルロウズは2組目。やりきりはしたし、終演後すごい褒められたのですが、都会のアレで売り上げ含めて少しぼんやりした反応だった気がする…、前回のZebulonは事件みたいになってたので、どこか足りないところがあったのかもしれません。

トリはFell Runner。凄いのは知ってたんですがこれがちょっと別格の凄さ。最初は音ちょっと小さいかなあと思ってたのですが、バンドのダイナミクスのコントロール、圧倒的なコーラスワーク、単純に全員超上手いし、楽曲も捻りも効いてるしキャッチーだし、奥行き凄いし、音いいし、無敵すぎて死ぬかと思いました。最後の曲で静かな曲を持って来れるのって自分たちの音楽に自信があるバンドのみ出来る技ですよね。ダーティプロジェクターズのようなアフリカ音楽の解釈をもっとギターロックのフォーマットに寄せて演奏している感じで、シンセや同期や人数に頼らず人力でこれをやってるのは本当にクオリティが高い…。

終演後は圧倒的なものを見た喜びとこの界隈にこそ食いついて行こうと思う前向きな敗北感で謎のアッパーな状態となり、それはバーテンの人に高いテキーラのショットなみなみをIPAのチェイサーで奢ってもらったせいも多分にあるけど、きてくれた人たちやFRの面々とも色々談笑。嬉しかったのは2018年に共演した際にいちばん感動したSimilar Fashionのローガンがいたこと。彼は今度フジロックで来日するらしいので、前後のどこかで共演出来たらいいなあ。あとはFell Runnerも最高の環境で迎えたいところ…!これは色々と動いてみます。

そのまま帰路へ。Interstate 5からオレンジカウンティの見慣れた道の名前の看板とか出てくるとテンションが上がるし、そして終わりだなあという気持ちになります。兄貴宅に戻ると作ってもらってたおでんがお出迎え。ホクホクしつつ優しい気持ちで撃沈。