3/31 サクラメント→サンフランシスコ
朝9時くらいに起床。晴れ!もう朝方にぶるぶる震えながら起きなくて良くて最高!ザック家の秘伝の煎茶をもらってゆっくりと身体を目覚めさせます。今日のサンフランシスコは渋滞を見ても3時間弱なので楽勝。まずはたぶんこのツアー最後となる洗濯をさせてもらってからザックとガールフレンドのカティーナと5人でOld Soulというカフェでブランチを食べました。美味しかったんですがやはりアメリカで外食は高い…。
帰ってくると洗濯物もばっちり。サンフランシスコへ移動する前に、南からぐ^_^るっと回らない限りサンフランシスコへはベイブリッジとかゴールデンゲートブリッジとかの橋を使うことになるのですが、外→サンフランは有料、サンフラン→外は無料なのでFastrakっていうオンラインのやつで事前支払いの準備をします。無人ゲートは初めてのUSツアーの時はあったんですが、コロナ禍以降無くなったそう。ということでたぶん事前申請しないと後でレンタカー会社経由で割増料金を取られる感じになると思います。アメリカンETC的なのを持ってない旅行者はいろいろ知識が必要ですよね。カリフォルニアではガソリンを入れるのにカードだと郵便番号必要だから現金をガススタ併設のお店に払いに行かなきゃいけない、とか。
バークレーの辺りから鬼のように渋滞をして、5時までしか営業してないReal Guitarsに間に合わなそうな塩梅。リアルギターズってのは確か2019に私がギターを買った場所で、変なギターとか良いアンプとかもあって毎回寄りたい場所だったのですが2020は途中でツアーキャンセル、2022は店員がコロナにかかったから今日休むね!ごめんね!てなって行けず、3年分の思いをぶつけたかったのに…、と思ってたら渋滞の解消とともにGoogleマップの到着予定時間も急に回復してまあチラ見くらいなら行ける感じになりました。が、今度は一同トイレが限界になってきて、閉まっちゃうからとりあえずリアルギターズ寄ったもののトイレを借りられずおしっこ9楽器1くらいの気持ちで店内をチラ見しただけになってしまいました。たぶん良いアンプもあったし、レアな改造ギターとか結構あって興奮する感じではあったとおもいます。
世知辛いスーパー都会ゾーンのため、ガソリンスタンドですらトイレを貸してくれず、スーパーには客用トイレが見当たらず。なんとか見つけたトイレで落ち着いてから、聖地巡礼として5年前に車上荒らしに遭ったミッション通りにあるセーフウェイへ行ってみました。
今の知識だと安全/危険が当時よりは経験値も含めてわかるようになってて、それで言うとここは中くらい、て感じだったので当時は運が悪かったのも少しあるかもしれません。ただ店内には警察が4人くらいいたし、入り口のあたりでもパトカーがウロウロしてたので、まあそういう場所って事ではありますよね。当時焦りすぎて撮れなかった車の横でアチャーってやってる写真も無事撮れて、気持ちを供養してあげてからいったん会場へ。
この日の会場は倉庫を改造してるベニュー、ていうか倉庫で、全体で下北沢ERAくらいのサイズ(4/23来てくださいね!)。サンフランシスコから少しだけ南東に外れた方にある超倉庫街にあって、夜とか怖そう!外でストレイトアウタコンプトンみたいな人たちが若干こっちの方に向けて打ち上げ花火してて怖い!会場の住所は非公開でDMで教えるスタイルっていうやつはハウスショーとかでこちらよくありますが、こんなスパイシーな場所にみんな来るのかな…?
とりあえず機材だけ搬入させてもらって、ブランチでかわいらしいサンドイッチしか食べてなくてお腹ぎ減ったのでお馴染みパンダエクスプレスへ。何食べようか?てなった時に誰かがパンダエクスプレスの名前を出すともはやその口になっちゃって他の案が色褪せちゃうんですよね。せっかくチャイニーズで有名なサンフランシスコに来てるのに!て地元の人に言われたけど、ライブ前にがっつりレストランでサーブされながら食べるのってなかなか時間とかの兼ね合い的に難しいです。それはそれ、これはこれ。激固茹でのブロッコリーとか、ほぼ無味のチャーメンとか、突っ込み所は多いものの、なんか嫌じゃないんですよね。
会場に戻るとなんと人人人人人。週末だし、今日の内容は地元のひとたちにとっても凄いアツい内容みたいなんですが、まさか開演30分くらい前からのんびりなアメリカの人たちがこんなに来てるとは…これじゃあ実際開演したら人入りすぎて建物壊れるんじゃないかくらいのパンパン感。
そんな中で今ツアーで共演するのを楽しみにしてたバンドその②(その①はBlack Ends)であるGumby's Junkがまず超凄かったです。そりゃこんだけ人来るわ。バンドをバンドで例えるのってあまり良くないですが、個人的にはBlack Midiにこれとこれとこの要素があれば好きになるのになあ、を全部持ってるバンドで、Warpaintみたいなミステリアスでキャッチーなボーカルのレイヤー、フリーぽいセクションが割と混ざってるけどインテリ的っていうよりどこかチャーミングな感じ(たぶんドラムの人の全体感がレッサーパンダに似てるからだと思う)、Bleedersとかの「僕は今オルタナティブロックの洋楽を聴いてる!」っていう感覚(わかりますか?)、そして死ぬほどライブしてきてるであろう圧倒的なライブ力、立ち居振る舞い、まだオフィシャル版のリリースのない今の段階でこれだけの人気を誇るならこれはそりゃ売れるでしょっていう鬼クオリティ。いやはや、噂以上のバンドでここ2年くらいでいちばん凄いって思いました。またすぐに見たいっていう余韻含め、本当に素晴らしかった。
2組目はルロウズ。オーディエンスとのシンクロ感という意味では昨日の方が高かったけど、自分の声がほぼ100%の状態にまで復活してて心配せず声を張れるのが嬉しい…!アンコールまでもらってやり切りました。Gumby'sのサポートのサックスの人をはじめ、5年前にHoney Hive Galleryってところで場所で演奏した時の共演者が複数人会場にいて、当時完璧に謎アジア人だった我々を覚えててくれること、以後ずっとフォローしてくれてることも感動的です。
ウヒョーってなりつつトリはJuicy Bumps。DEVO的なニューウェーブを化粧レオタード姿でやってる、みたいな一見色物なグループでしたが演奏超うまいしライブ力超高いし、オーディエンスも喜び狂ってるし、頭では知ってたけどさすが都会はレベル高い…!
終演後はこの日のイベントのクオリティの高さに呆然としつつ、Gumby'sの人たちと談笑したりしつつ、機材を片付けてオークランドにあるPregnantのルイス家へ。ルイスは前の家から引っ越していたもののボボっていう猫は健在。4〜5年前は噛み癖が酷くてじゃれてた淳平さんの手に穴が開いたりしてましたがすっかり成長して甘噛みを覚えてくれてました。私がメスカル好きな事を覚えててくれて、4種類のメスカルをスタンバイ。全部美味しかったけどひときわ美味しかったやつはアメリカで流通してなくてメキシコのバーとかで定番になってるらしい400 CONEJOSってののレポサドのやつでした。メスカルにもレポサドとかアネホとかがあるってのを初めて知りました。
以前のエルパソ→サンアントニオであれほど懲りたにも拘らず、明日560マイルの大移動で早起きしなきゃならないにも拘らず、ダラダラ話しながら飲んでたら3時過ぎ。4時間くらいしか寝られない悲しみが確定しながらもルイスの大人な優しさ(ANYOの鉄兵くんに顔もホスピタリティも似てる)に感謝しつつ撃沈。