朝9時前くらいに起床。警戒心をお母さんのお腹に置いてきた犬が横にいて超びっくりしましたが、相変わらず警戒心がなかったのでとりあえずお腹をナデナデしました。ケイシーたちに仕事の時間は?と聞いたら日本からゲストを迎えるからって言ったらじゃあ好きな時間の出勤に変えていいよって言われたらしく、自由…!
身繕いなどをした後、ケイシーと一緒にハナの働くRuby'sというたぶんブリトーのお店に。ハナのおかげで安くなるんだよ、と言いつつご馳走してくれてありがとう…!ご馳走してくれそうな気配を察して咄嗟にコーヒーも頼んじゃってすいません…!
さて出発!本来のルートだとハイウェイをいい感じに乗り継いで4時間弱、という行程だったところが雪のためハイウェイが完全クローズ。そのため見るからに危ない感じのウルトラクネクネ山道を行くことになりました。ここから山始まるよ!の入り口のところにChain Requiredって書いてあった気がするけど半分故意に見落として突入。最初のうちはかわいいもんだったのですが途中から本気の危ない感じになってきて、道路が積雪で見えなくなったり、路肩の雪が目線を超える高さになってたり、チェーンを履いてないし4WDでもない我々はおっかなびっくりヌルヌル移動していました。
精神をすり減らすのは道だけでなく、Wi-Fiも繋がらないから今日の主催と連絡もうまく取れないし、あと体調が私と淳平さんがそれぞれ60%、40%だし、なかなか現状タフなツアーですね。ここまででいくつも教訓を得てますが、雪は嬉しくない、体調は良いに越したことがない、この2点が最近の学びです。
この日の会場はPaddy's and Irene'sというアイリッシュバー?縦に長い作りになっていて小綺麗な所です。全てに疲弊したギリギリの感じでなんとか7時頃にスパークスに到着し、割と心がポッキリ折れた状態で呆然とした感じで搬入をしようとするとベニューからニコニコした人が登場して、今日のサウンドマンなんだ、よろしくね!これが君たちの楽器かい?イェーカッコいいね!運ぶの手伝っていい?ひぇ〜重たくて最高だね!アシュランドから来たの?超知らないけど良い街なんだろうね!みたいな感じでゴリゴリのポジティブなバイブスを持っていたためそれに充てられてこちらも幸せなうになりました。このお兄さん本当にすごくて、PA中にも笑顔でバキバキに楽しそうに踊ってちょっと卓触って、またすぐバキバキに踊る、みたいな、天職っていうか音楽こそが一番好きなものなんですって感じを前面に出していて、本当にこの日はこの人に救われました。
救われてるにせよガッツリ疲れてはいる。淳平さんが瀕死になっていたのでそっとしておいて私と上田くんとで近くのIn-N-Outでハンバーガー。こんな時でもインアンドアウトは私たちに優しいです。
会場に戻って私たちは2番目。結果的には大勝ち!オープナーのバンドの時人少なくてこの雪の中来たのに…て悲しい気持ちになりかけてましたが、だんだん人も増えていき、あとくだんのPAの人もいるから、ルロウズとしては夢中に演奏をやりきりました。淳平さんの声は限界値を突破しててトムウェイツみたいになってたのですがそれはそれで妙味があってよかった。けど明日以降はマイク立てるのやめても良いかもしれない。曲毎にオーディエンスをぐっと惹きつけていけてるのも感じられて、あとはツアー序盤はいまいちハマらなかったメロウな曲でもアッパーな曲と同じくらい作ることができるようになってて、まあツアーはやってみるものですね!薬のせいか自分の声のコンディションがうまく計測出来なくて、この日も試しながらっていう感じでしたが、終盤にキー高い曲も差し込めて良かったです。回復基調にあると自信になる。
何気に物販も爆発し言う事なし!PAの人に心からのお礼をしつつ、主催のデイブとも喜び合いつつ、トリのバンドで踊りつつ、…この辺で完璧に電池が切れたためヘッサム様が遠隔でゲットしてくれたリノのCircus Circusという宿へ。
水曜どうでしょうでも言及あった気がしますが、アメリカのホテルのうちカジノ併設のホテルはカジノで売上立ってるからホテルが安価になってるケースが多くて、この日の宿も高クオリティに対して破格の安さ。流石にカジノでわっしょいする体力ゲージは1人も残ってなかったため、部屋で以前買って食べそびれてたカップラーメンを電子レンジがなかったためコーヒーメーカーのお湯を沸かす部分だけ駆使して調理して食べてすぐ撃沈。今回寒い場所が多くてUSBで沸かせる電子ケトルみたいなやつ買おうかなと思ってたんですが、温かいお湯が任意のタイミングで手に入るってのは、特に体調悪い人間がいる時は必須と思います。