3/25 オリンピア→ポートランド
朝9時くらいに目が覚めるとついに恐れていた事態が。喉と鼻の間くらいのところが腫れてる感覚があって声がほぼ出ない感じになっていました。体感は風邪っていうか花粉とかアレルギーの類かなあと思いましたが、いずれにせよ激ヤバ…、幸い夜まで時間はあるので出来る限りの工夫をしてライブに臨もう、というポジティブな自分と、キャンセルのための連絡について色々考えを巡らすネガティブな自分との長い戦いが始まります。
本間さんに喉の話をしたところRicolaというアメリカン龍角散的なやつをくれたのでとりあえずそれを頂きつつ、心は千々に乱れつつもバタバタしても実際しょうがないので、ただグッタリとしていました。せっかく近くのオススメのアメリカンダイナーやコーヒー屋の情報をもらったのですが私も淳平さんも全く気持ちが上向かず、とりあえずヘッサム様を迎えにホテルに行くことに。この後も暫く猫のいる家にお世話になる事が発覚したためヘッサム様は今日をもって一時離脱することになりました。
ヘッサム様の助けを借りて薬を買いに行くことに。walgreen、CVS、この辺って知らないとわからないですよね。さらに薬の種類についてもヘッサム様のチョイスで良さげな(激しそうな)やつを買いました。本当に色々な部分で助かってるけど、薬どれ買うべきとか全くわからなかったし、最高に助かりました。ヘッサム様本当にありがとう。
そしてポートランドへ。ポートランドまでは2時間くらい。ポートランドではまずUPSの倉庫へ行きTシャツを回収しました。UPSのキュートなお姉さんにヒアユーアーって言われてテンキュウと答えました(ただしこの時がピークで瀕死)。これもヘッサム様の助力がなければ途方に暮れてたところ。ヘッサム様本当にありがとう。
ポートランドに着くとまずはヘッサム様が寄りたいと言ってたPowell'sという有名な本屋へ。虚ろな記憶の中で広くて凄かったような…その時完璧に心が折れていた私はトイレだけ行ってすぐに駐車場に戻って休憩。
今までポートランドは3回来てますがこの日の会場Kelly's Olympianがあるダウンタウンに行くのは初めて。話を聞くと会場のあたりはいちばん治安が悪いゾーンらしくて、とりあえず車で店の前を流したところ実際かなり怖い感じ。超世知辛そうなので少し離れたところにあるSociety Hotelというところに併設されているカフェでコーヒーブレイクという名の休憩。
ヘッサム様が離脱するためここでポートランド空港までヘッサム様を送迎することにしました。ダウンタウンから空港までがポートランドほすごく近くて、20分くらいでいけました。レーベルオーナーとの暫しの別れになりましたが、ここまで本当に本当にありがとうございました。最初一瞬だけ車内スペース減るなあと思ってたあの頃の自分を叱りつけたい。。
会場はネオンまくりのいかがわしいムードで素敵!搬入だけ済ませてとりあえず薬を飲むための食べ物を食べることにしたのですが、箱のフードでなかなかそそるものがない(すいません)…、かろうじてトマトスープとギロを淳平さんと2人で分け合うことにしたのですが、アメリカってアツアツのスープが出てくることはまず無いのを忘れてて赤ちゃんの肌くらいの温度のスープで寒気を増したりしながら(この辺は本当にやぶれかぶれな気持ちになってた)、とにかく今日一日をやりきろう、と自分を奮い立たせました。
オープナーの2組のバンドはそれぞれ素敵だったのですが、いかんせん体調の事にともすれば意識が向いてしまい集中できず。立ってるのもちょい辛いくらいの感じの中、いよいよ自分たちの出演。サウンドチェックもしてないし、声が今どれくらい出るかも未知数な中、待ち時間50分くらいあるけど、果たして…。
キーが高い曲をセットリストから外し、深呼吸しながらライブが出来るように間をたっぷり取り、あっあいつ声飛んでるのかなあ感を1ミリも出さないようにライブをやりきりました。マジでこの日の工夫と努力に命を懸けた自分を自分で褒めてあげたい…!結果超盛り上がって、物販はさほど奮わなかった(都市部あるある?)のですが、やるべきことをやりきって超安心しました。
終演後褒められまくる大会で再び瀕死になりながら搬出。ベニューの向かい側で焚き火をしてる集団がいたり、土下座してる人と棒を持ってる人がいたり(深夜1時くらいなのに)、ポートランドのダウンタウンはコロナ以降マジでヤバいよ、と言われてたのですが聞きしに勝る世紀末感…。後でセス様にダウンタウンヤバかったよ!怖かった!て伝えたところ、僕は怖いというよりかは申し訳なく思う、彼らが路上に追い出されていることについて僕たち市民全体の問題だから自分が足りないことに恥ずかしいと思うんだよ、と言われて自分のダサさに縮こまる思い。。。おっしゃる通りです。
終演後は瀕死の状態でセス家に収容されて瞬間で撃沈。マジでこの日は過去に100日以上過ごしてるUSツアーの中でいちばんギリギリだった…