3/22 ボイシ
朝8時半くらいに幸せに起床。脳はこんなファンシーなホテルに慣れてはいけない、ゴキブリ16トコジラミ9評価の、ドアの開かない、警察がたくさん来てるモーテル6時代を思い出せ、と叫ぶものの、身体は優雅に湯量の豊富なシャワーで髪を流し(髪ないけど)、鼻歌の一つも口ずさみつつ優しくモーニングを食べるべくロビーへ。ハンプトンインの無料モーニングは敢えてガツガツ行くほどのスーパークオリティって感じのものではないんですが、なんか食べちゃいますよね系のものが集結してて、貧乏性の私と上田くんは謎肉ソーセージ、フライドポテト、ポーチドエッグ、パン、ご飯、味噌汁、自分で作るワッフル、ゆで卵、オレンジジュース、コーヒー、ヨーグルト、あっシリアルやオートミールもいいですねえ、などと見境なくとって結果キモい朝ごはんを頂きました。
ヘッサム様はまだ寝てるので私はTreefortメインステージを含んだ公園に散歩しに行くことにしました。本気出せば捕まえられる距離にいる無防備なデカい鳥やリスがたくさんいる静かで綺麗な公園、州都だけどすごく整然として綺麗な街並み、全て素敵でした。
会場入りが5時とかで、かつ車で2分くらいのところなので時間は何しろ余裕。ただTreefortのメインステージや周辺の諸々が動き出すのが4時からって感じだったので、ひとまずアーティスト用のリストバンドなどをゲットするためのチェックインを近くの事務所みたいなところですることに。無数の紙袋からおみやが入ってる袋を一個もらったのですが、手書きでルロウズのバンド名とイラストが書いてあるものをもらって、どうやら500を超えるアーティスト全てに地元の子供たちがちゃんと手書きで書いたやつらしくて凄く感動しました。中にはクージーとか本とかレコード屋のディスカウントとかお菓子とか色々。ルーバーロウとかも来るかなとキョロキョロしましたがとりあえずいませんでした。
その後もあてどなく街をぶらぶら歩くのですが結構寒くて、グラフィティが通り一面に書いてある有名なアレーとか、飲食店街が並んでるところを見るのですが寒さでいまいちテンション上がらず。お土産屋さんで見たところアイダホってジャガイモしかないよね、て思われがちですがハックルベリーとかブルーベリーとかも有名らしくてジャムとか化粧品とかも置いてました。
Records Exchangeっていうレコード店でも当然のTreefort推しで出演アーティストをまとめた棚とかがありました。この辺で身体が冷え切ったのでフォーを推しているベトナム料理店へ。私が頼んだカレーはココナッツミルク入ってるよって書いてあったもののまさかのめちゃくちゃ甘くて、さらに具材がカボチャと鶏肉だけで一切の味の逃げ場がなくて、なかなかしんどかったです。カレーって失敗が唯一ありえない食べ物と思ってたのですが…。フォーやバインミーは美味しそうでした。
ヘッサム様の思いつきでせっかく少し身体が温まったのに近くのアイス屋でアイスを買ってまた身体が冷えて、この辺で4時くらいになったのでそのままメインステージがある場所へ移動。Treefort本会場にAlefortっていう人間をダメにするゾーンがあるのですが、トークンっていうコインを買ってそれを交換できる酒がビールのドラフトで60種類以上、ワイン20種類以上、さらにシードルや他のヤバそうなやつなどそれこそ無限にあって危険でした。とりあえず強めのIPAで乾杯。
メインステージではボイシローカルのThe French Tipsが演奏中。彼女たちの機材の後ろにマーシャルのキャビ六段積みがあったのであれは間違いなくダイナソーJr.のやつなんだろうなという感じでした。ローカルのバンドはたどたどしくと良質なインディロックを鳴らしてて続々と集まってきてるお客さんも思い思いに体を揺らしてました。こんなに寒いのに(8℃くらい)半袖短パンの人とかいてアメリカはマジで魔境…。
途中で離脱してルロウズも会場へ機材を搬入。私たちはneuroluxというO-nestをもっと広くしたような会場で演奏になります。着いた時には私たちの前のローカルバンドがサウンドチェック中だったのですが音最高!バンドの音作りもさることながらサウンドマンの中期ロバートプラントみたいな人が良い腕なんだろうなと思います。これまで5回のUSツアー、たぶん100回近い演奏で色んなサウンドマンに出会ってきましたが、マジで生き地獄みたいな人から天然鬼音響みたいな人から日本でも滅多に見ないレベルの凄い耳の人まで色々いて、この人は良い方の人でした。
私たちは7:20から。真裏でダイナソーJr.がやってるから誰もいないんだろうなあ、と思いきや始まってみたら結構後ろまでギッシリ!感謝を伝えつつやりきりました、やりきったつもりでしたが音響のせいかビールのせいか冷えのせいか油断か緊張かこの日ちょっと声が飛びそうで、後半のセットリストを当初の予定から咄嗟に少し変えたりしなきゃいけなくて、そこだけ無念でした。せっかくみんなここまでお膳立てしてくれたのに120%を出来ずにすいません。。
とはいえ表に伝わる感じにはならずに済んで、演奏のリアクションも最高だったし、やるべきことはやったんですが、物販はそのリアクションに比べればそれほどは動かず。でもRadio BoiseのDJの人たちなどへも色々伝わりはしたのとMITOHOSの宣伝も出来たりはしたので、トータルで勝ちと言わせて頂きます。
終演後は開き直りにならない程度にお酒を飲んで幸せになりつつ、斜向かいにある閉店間近のタコス屋さんでブリトーなどをテイクアウトして(閉店間近なのに笑顔で対応してくれる人を久しぶりに見た気がする)、ホテルに持ち帰ってパーティ。私は即撃沈しました。