20230310

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3/8 San Antonio→Laredo

9時くらいに幸せに起床。サンアントニオは快晴、暑い!ホスピタリティの塊ことダニエルが朝ごはんの買い物に行くって言うから試しについていくとこにしました。H-E-Bっていうテキサスローカルのスーパーがあるのですが、それの高級な?バージョンみたいな、ローソンとナチュラルローソンみたいな、そんなCentral Market H-E-Bっていうダニエルが働いてるとこへ。家からたったの2ブロックだよ!て言われてがっつり車で15分くらいかかってるけど、そして思えば昨日のベニューから家までもたった2ブロック先だよ!て言われたけど高速乗ったけど、2ブロックって一体…。

道中もここのBBQは最高だ、とか、ここは大学なんだ、とか、ここのメキシカンはイマイチなんだ、とか嬉しそうに教えてくれるからこっちも嬉しくなって、こっちが嬉しそうだから向こうももっと嬉しく教えてくれて、なかなか盛り上がりました。13ドルもする(!)オレンジジュースはシェイブドアイスに埋まって陳列されてて、シェイブドアイスのせいでバーコードがベロベロになっててレジで読み取れずグダグダになってたのも含めて素敵でした。

そのオレンジジュースと、巨大チョリソーとジャガイモで作ったタコスで朝ごはん。オレンジジュースはジュースっていうか最早噛まずに食べてるオレンジで、100%オレンジジュースとかを飲んでるつもりだった私ですが解像度が違うというか懐が深いというか、さすが高級品は違うぜ…。いつも朝はコーヒーを飲みたいのですが、アメリカでよくある苦い麦茶みたいな味のやつはあまり好きではないので、今回こっちの方が満足度が高かったです。

サンアントニオ→ラレドは3時間くらいで楽勝なのでランチもどうぞ、とホスピタリティのダニエルに言ってもらったのでおすすめしてもらった車で20分くらいのところにあるSpace Tone Musicへ(ダニエルはここも2ブロックって言ってた)。今まで色々な中古楽器屋行ったけどここは個人的にワンオブザベストの場所で、相場をそこまで知ってるわけでもないけど、ビンテージだらけって感じもなく実戦向きのメンテ整った楽器が綺麗に並んでて、スタッフも話しかけやすい感じで、しっかりオーバーホールされたFenderのBlues Deville 410が$600で売ってて、あと超良さそうなストラトも$1000くらいのやつがゴロゴロあって、悩んで結局買わなかったけど、拠点がサンアントニオだったらまずここに来て機材買うなあと思いました。ギターアンプは2×12のパワーのある実戦的なチューブアンプがあったら是非買い替えたいところです。

まだ時間があったのでアラモ伝道所をチラ見し、孔雀と鹿がいる謎の軍事施設で孔雀見たいと思ったのですがビジターセンターで申し込みが必要とかちょっと面倒な感じだったのでやめて、ぼんやりとダニエル宅に戻る事に。戻るとダニエルが灼熱のパティオでさっき一緒に買ってた一個$25くらいするステーキを2個調理中。つい値段を書いてしまうくらいきっぷよくホスピタリティしてくれてかたじけないです。そのステーキとギロくらいのサイズのソーセージ、トルティーヤ、豆のやつ(名前がわからない)、メキシカンライス、グリルドオニオン。炭で焼いたステーキが柔らかくて最高で、日差しも含めて今すぐビールを飲みたい…!本当に仕切りから宿からご飯から、ダニエル本当にありがとう…。

別れ際にスイカ風味のシュガーフリーのエナジードリンクをもらったのですが、キツめのゲートが効いた味というか、一瞬スイカふうの要素がフッと現れて後は極端な無味って感じで逆に不自然で怖かったです。美味しい不味いではなく怖い。

国境沿いを走ると国境警備隊の検問が何個かあるのですが、人によって対応が超違ってて、何が正解なのか未だわからず。チラッと見てどうぞ、みたいなパターンもあれば1番よくあるのはパスポート見せた後ビザ見せろって言われるパターン。私たちはビザ免除のESTAで入国してるので公式の書類がないのですが、ビザなくてESTAで入ってるんだよね、て伝えると、ESTA?みたいなリアクションされて、ここで分岐①ESTAってよくわからないけど知ったかぶりをしとこう、この東洋人アホそうだし…ってのと、②ESTAってよくわからないし東洋人珍しいしヒマだから詳しく聞いてみよう…ってのにわかれます。楽器を怪しまれるってのはなくて、合法的に入国したのかな、がわかればオッケーて感じぽいですね。あとは犬がトランクとかくんくんしなければオッケー。

ラレドに着いたのは日没ちょっと前の6時くらい。主催のRudyが宿も取ってくれてたので先にチェックインしました。いつもチェックインの時書く紙で色々わからなかったりするのですが、今回は私の顔を見るなり話は聞いてるのでどうぞ、みたいな手続きゼロで部屋の鍵をもらえました。カッコいい…!治安はそこまで危なくなさそうなものの安宿だし、下ろせる荷物は下ろしてちょっと休憩を取り、まだダニエル様ステーキの力により満腹だったけどライブ後どこも店やってなくてお腹減りそうだったのでH-E-Bで少し買い出しをしてから搬入。

会場のWonder Loungeは昨年も出演したジ・アメリカン・ライブハウスって感じの場所。この日2組共演がいる予定だったのですが1組がメンバーが仕事中に怪我したからキャンセルします、て言って急遽2マンになったのですが1組めが始まっても極端にお客さんが少ない…。そしてバーの若い兄ちゃんにローカルのビールくださいって言ったら私にはダラスの、上田くんにはコロラドのどこかの、淳平さんにはセントルイスのビールが出てきました。彼はコスモポリタニストなのかもしれないな。

ライブ前から既に物販が動いてて、今日はしょうがないから客単価で頑張ろう、と思ってたのですが、私たちのライブが始まるとどこからか人が集まってくる…!良かった!それも嬉しくて今日はかなりホットな演奏となりました。そのせいなのか、なんならロサンゼルスよりも物販が動いてて、サイン大会とビールやテキーラ奢られ大会が開催されて、お酒を飲んで幸せになってたら何故かカラオケ大会に会場が推移していて、もう眠くて帰りたかったのに日本代表(という名目の生贄)としてドアーズを歌ってきました。全員知ってる曲かと思ったら案外みんな知らなそうで、次までにアメリカで失敗しないカラオケ選曲ベストみたいなコンピを探して勉強しておきます。やっぱりケンドリックを練習するのがいいのかな。

しっかり全力で歌って会場の人たちに別れを告げ、再び宿へ。H-E-Bで買った小籠包とピザをチンして食べるも特に言うことのない味。そしてゴキブリ(小ぶりで憎めないタイプのやつ)が出る環境だったため食糧やゴミなどに気をつけて、あと治安がいまいちよくわからないから施錠とチェーンもちゃんとして撃沈。