3/7 エルパソ→サンアントニオ
Tikの家で瀕死の起床。気持ちを奮い立たせて3:30とかに寝たのに8:30に出発して今日は根性の550マイル(東京→山口くらい)を走破します。もうすっかり暖かい感じになってて、コートはスーツケースにしまいました。巨大な犬たちや猫たちにも別れを告げ、朝ごはんをウォルマートでゲットしてガスも入れて…ってやってたら9:30とかになっちゃったので、急いで出発。同じウォルマートでも後ろにスーパーセンターって名前がついてると店内で余裕で迷子になれるレベルの広さがあるところで、ヨーグルトとかを食べる用の使い捨てのカトラリーを探してからレジに持っていくまで5分とかかかっちゃう。
途中前後50マイルくらい何もないです、というところでガス欠になりかけて、次のガソリンスタンドまで勾配を加味すると間に合わねえな…となってた時にGoogleマップですらちゃんとした情報を載せてなかった場所に奇跡的に発見。かつてはガソリンスタンドでした、みたいな野晒しのところに給油機があったんですが絶対に今はもう動かないです、みたいな見た目。背に腹を変えられなかったので併設されている店員のおじさんに聞いたらIt worksって言われたのでなんとかガス欠にならずにすみました。ありがとうあそこの給油機…!
エルパソもテキサス州なんですがあまりにも端っこすぎて恐ろしい事に州内でタイムゾーンが違う。そのためただでさえ遠いのにさらに1時間多く見込まないと行けなくて、結局イベント開演の5分前に会場着となりました。この後バトンルージュ→アトランタも同じような大移動+同じようなタイムゾーンチェンジ+サマータイムでさらに1時間巻くって鬼のスケジュールなのでツアー記をお楽しみに…!
サンアントニオに着く直前の疲労が蓄積したタイミングで3/9、翌々日のマッカレンのショウがなくなった連絡がきました。色々理由が書いてあったけど、まあこれまでの経緯を含めると連絡するの忘れててこの日になったんだろうな、と思い悲しかったです。せめて2週間前には知らせて欲しかった…、完璧舐められてる…。まあもうこのイベンターとは縁を切るとして、切り替えて他に何か飛び込みで演奏できるとこを探しつつ今日のライブに照準を合わせます。
会場のBurleson Yard Beer Gardenはめっっっっちゃ広い(本気出せば1000人以上入る)ビアガーデン。開演してたのでこっそり搬入しましたが搬入の導線が長すぎて台車が必要なレベルで、屋外でのライブだったのですがステージの後ろは貨物列車用の線路が通ってて、あとPAシステムの電源のシステムが貧弱すぎて?オープナーのバンドは演奏中に4回くらい全電源喪失してて気の毒でした。電車が通るのはむしろサビで通ったりしたらテンション上がるのですが、スピーカーのみならず全電源喪失しちゃうとなるとその度に山本淳平ドラムクリニックが開催される事になるので難しいところ。
物販の仕込みとかしてるともうぼちぼちルロウズの出番。会場が広すぎて人少ないふうに感じるけどギュッて集めると結構いる感じ!でライブ前から物販動いたりサイン求められたりして、なかなかの期待値です。この時点で疲労困憊してたけど頑張るしかない…!開演前に20分くらいロング全電源喪失でBGMすら鳴らない鬼空間が生まれましたが、アメリカの良いところは虚無時間もぼちぼち各々が酒飲んだり横の人と話したりして楽しみを生み出してるとこですよね。楽しむ、て事に貪欲。
550マイル移動+タイムゾーンチェンジ+飲まず食わず(水飲んでたしポテチは食ったけどまあそこは四捨五入でノーカンでお願いします)で一息着く間もなく演奏、って割とハードな条件でしたが結果は勝ち!昨日よりは勝手の分かったオレンジのアンプも最高とは言わないまでも及第点のサウンドで、あとはクリーントーンのコリコリ感が出せれば狙いの音で出来る、気がする…。けどもしツアー先でフェンダーのほどよいチューブアンプを見つけたら気持ち的に替えたいところではあります。
ローカルIPAを飲み、サービスでくれたハンバーガー(超美味)に舌鼓を打ち、奢ってくれるおじさんことHectorさんにメスカルを奢ってもらい、ここまでの疲労困憊と合わせてもう訳わかんない感じになり、サインも書きまくり写真も一緒に撮りまくり、ヘロヘロになり主催のDanielの家へ収容されて即撃沈。私たちのために色々奔走してくれて本当に嬉しいのに、体力が追いつかず共演をちゃんと見られないのがちょい悔しいですね。出演者は演奏が仕事だから、そこにコンディション合わせるために他のバンド見ないでリラックスする、みたいなのって思考がプロだし合理的で正解ではありますが特にこういう手作りのイベントに対する態度としては私はあまり好きじゃない。そんないけすかない奴にならないよう鍛えよう…と思いつつも横になる事の幸せさよ。