20230304

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3/2 Long Beach

8時くらいに起床。この日はカリフォルニアらしい快晴!ちょっとまだ寒いけど最高です。冷蔵庫からボローニャソーセージや卵を失敬して、ベーグルやサラダ、ギリシャヨーグルトなどと優しい朝食を食べました。ボローニャソーセージでハムエッグ的なのを作ると塩辛かったんですが、正しい食べ方って何…?サンドする感じなんでしょうか。

この日は20:30入りと言われており、ロングビーチ周辺で観光したい場所とかも特になかったので(後でSunken Cityという超カッコいい場所があるのを知って行けば良かったと思ったけど)、夕方まで各人のメンテナンスに充てることにしました。過去4回はいつも出だしバタバタしてたので、なんかこれで良いのかな?という気にもなったけどまあたぶん大丈夫でしょう。

心配事は2つ。まずはオークランドからNickがTシャツを今日届けにいくね!て狂った事を言っててライブの時に間に合うのかどうか。。片道7時間もかけて届けてくれるのは義理堅くてカッケーって見方も出来るし、2/1に入稿〆てたのに納期ぐちゃぐちゃやんってツッコミも出来る。まあ人たらし爆発させてる感じも含めて結果間に合えばオッケーなのですが。
あとは新譜のカセットがまだ届かない。結構余裕を見て発注したはずなんですが連絡が来ない。。まあアナログとかがあるから売るものはあるんだけど…。

私たちが滞在してるのはランチョサンタマルガリータというオレンジカウンティの中でも奥まった山沿いのとこなんですが、超綺麗なところで毎回来るたびに心が洗われます。山頂が雪を被ってるのを見るのは初めてかもしれない、それくらい今年のこの時期はいつになく寒い気がしてます。

散歩したりけんちんうどんにライムとチリパウダーでスパイスを効かす謎の日墨連合のご飯を食べたりしてからいよいよ初陣、今日はロングビーチのQue Seraというところへ。ロングビーチは治安エグいよって言われてたけど、会場の付近はまあ車が大破してたり、まあウィードの匂いがたちこめてたりする程度で、体感としてはヤバいって感じはなかったです。ゴミが散らかってたり人が何もせずに立ち尽くしてたりしなければ大丈夫。

ただ問題は駐車スペース。アメリカはストリートパーキングが基本なんですが、ベニューのエリアで駐車スペースがマジでない。半径4ブロックくらいを6周くらいぐるぐるしたけどマジでない。なさすぎてしょうがないからバス停にちょっぴり停めさせてもらって急いでロードインをしました。

会場のQue Seraは外観はモダンアートだけど内装は汚いトイレありビリヤードありの古き佳きアメリカのヴェニューって感じで、バースペースにタップがなかったりまあまあ酒高かったりしたけど、それ以外はスタッフもすごく優しくて良い場所です。今日の昼までオレンジカウンティでバカンスみたいな時間を過ごしてたので、ああツアーが始まったんだなあという気持ち。

去年いちばん共演して興奮したSprainの面々と再会。ベースのエイプリルにセッティングしてもらったので、お土産にジャパニーズNo.1ライスクラッカーって言って歌舞伎揚をあげたら喜んでもらえました。

最初のバンドはHoop Jail。脱力という概念を知らない全力のドラマーと若き日のロバートプラントみたいな見た目のベースの組み合わせだけでもずっと見ていられる、ローファイなパンク。盛り上がることに命をかけてるたぶん彼らのファンが全く盛り上がってないセクションですでにモッシュを起こしてて、肩車したりしててカオスでした。お国柄、みたいに大きなくくりを使うのは好きではありませんが、基本的にアメリカのオーディエンスは能動的、日本のオーディエンスは受動的という印象があります。雑な音楽だったとしてもとにかくオーディエンス歓声あげたり踊る→ミュージシャン喜んで演奏がイキイキする→オーディエンスもっと歓声あげたり踊る→ミュージシャンもっと喜んで演奏がイキイキする→…のように、幸せなループが生まれていました。

この辺りでNickが登場。Tシャツ間に合ったといえば間に合った感じ結果オーライ!そしてロングドライブお疲れ様!

2組目はルロウズ。ギターアンプをまだ新調出来てなくて、Suproのアンプだと前回パワー不足があったので今フェンダーのホットロッドかツインリバーブを探してるんですが今日手配できなかったのでSprainのAlexのSunnを借りました。素直なアンプでサウンドチェック10秒くらいで出来ました。ギターやケーブル、エフェクターの通電チェックとかはしてましたが全体のサウンドチェックはしてなかった、けどまあ40秒くらいでボーカルの反射音だけチェックして(大概less vocal's lowって言えばだいたい大丈夫)演奏開始。アルマジロっていうベースとドラムだけの曲でキックペダルのトラブルがあったのですが、演奏止めるか続けるかを咄嗟の判断で肺活量にものを言わせて超ロングトーンで処理出来たくだりは我ながらグッドジョブ。最初にしては良い演奏が出来た気がします。

トリはSprain。前回ツアーでも書いたけど、地球が始まった時の音と地球が終わる時の音が鳴っててこの日も超興奮しました。暗くて激しくて神経質でノイジーなサウンドですが、メンバーの人間性を知ってからはより深く聞けるようになったというか、リーダーのAlexのお茶目な部分も垣間見えたりして、そこもとてもよかったです。たぶんこの音好きな私の友達、それからエモ/ハードコア/USインディ好きな友達は凄く多いから、是非日本に呼びたいところ。来年新譜出すって言ってたし、日本は憧れって言ってたし、実現したいところです。

終演後はSprainたちと色々な話をして、でもアメリカあるあるの終演後サクッと帰るカルチャーもあり、さらになんといってもこの時点で午前1時くらいだったし、荷物をまとめて帰宅。ドリンクチケットで飲んだシエラネバダIPAだけだったのでヘルシーに笑顔で撃沈しました。でももう3時!