3/6 (サンディエゴ→ツーソン)
フクロウの鳴き声の聞こえる中起床。halfway homeのTrevor家はたぶん三世帯住宅みたいになってて、たぶんご両親が住んでる家-広いっていうか野原くらいの規模の庭-私たちの泊まってるスタジオ兼家-広いっていうか森くらいの規模の庭、みたいな構造になっていて、トイレやシャワールームのある一階に行くとリモート授業を受けてる小学生くらいのTrevorの息子と必ず遭遇する仕組み。Sorry for bothering you、と呟いてお風呂場を借りたりしていました。普段は車上荒らし対策のため荷物は毎回下ろすのですが、ここは敷地に入ってから駐車スペースまでのストロークが超長いのでそこも心配なし。それだけでもかなり助かります。
Trevor家を出たらまずはWhole Foodsという成城石井を8000倍くらいの広さにしたとこで朝食の買い出し。店員さんに昨日見に行ったよ!と声をかけてもらってからヨーグルトを一段階高いやつに買い替えたりと不要な見栄をはりました。こういうお店はローカルのコーヒーを飲めるところが嬉しいです。この日飲んだのはボディが強い味わい。薄くてスモーキーな所謂アメリカンも良いですが油ものじゃないものを食べる時にはこういうのの方がありがたいですね。
今日から移動距離も本格的なものになります。サンディエゴ北部のHalfway Homeからツーソンまでは440マイル。しかもアリゾナ州に入るとタイムゾーンが変わるので+1時間で入りを見なければいけなくて注意が必要です。
サンディエゴの色々なジャンクションを超えると急に荒涼とした岩山みたいな風景になって、それらの間を登ったり降ったり。カリフォルニア州は高いから給油をギリギリまで我慢していたのですが、さすがにこの辺でガス欠になると死ぬね、って事で、途中の急に出現したカジノリゾートみたいなとこでケチケチ給油。
山道を超えると急に平らな砂漠。地平線、超長い貨物列車、何もかも巨大なスケール、アメリカってアメリカぽいなあ、という感想を持つところって色々ありますが、さすがアメリカです。
アリゾナ州に入ると風景にサボテンが見られるようになります。他の樹木に比べてサボテンってビジュアルに各々個性がありますよね。小さいやつ、大きいやつ、めちゃくちゃ大きいやつ、途方もなく大きいやつ、中指立ててるみたいな形のやつ。サボテンは見てて飽きないです。
この日のベニュー、Groundworksはツーソンの少し外れの方にあるところ。ミュージックベニューメインというよりは地域のコミュニティセンターをLoganが立ち上げて、そこにミュージックベニューも組み合わさっているみたいな感じで、この日のお客さんもオールエイジで若い人が多かったです。
ロードインを済ませてから早速ご飯、途中のレストエリアのダイナーとかがあまり美味しそうに見えないので派手に食いはぐれてしまうんですよね。なのでgrab something to eatをこの辺のタイミングでする必要があるのですが、今回はLoganが安いメキシカンを紹介してくれました。ドライブスルーはいつも緊張します、今回はブリトーを2個買っちゃったような気がしましたが大丈夫でした。ブリトーグランドディナーというのを頼んだらブリトーの周りにお米がぎっしり敷かれていて不要でした!メキシコの食文化って本当に不思議で最高。
オープナーのFEMALE GAZEは適温のサイケという感じで癖になる感じ。2番目が私たちだったんですが、昨日のライブ後どうやら三芯の電源をなくしていたらしくてSuproのアンプは重たい箱になってしまいました。ガッカリしてる暇もないのでFEMALE GAZEのアンプを借りて、試しにツマミも全く変えずに演奏をしてみました。結論としてはやればできる。教訓としてはハコを出る時は忘れ物チェック。若いオーディエンスばかりだったので物販売れないかもなあと思ってましたが爆発!VenmoのQRコードのタトゥーを上田くんに明日入れてもらうとして、ともかく皆さんサポートありがとうございます。
トリのDrollは前回に続き対バン。今日気づいたけどBUSHに対するツーソンからの回答と思う爽やかさがあるグランジ。お客さんがみんなシンガロングしていて、踊りまくってて、実に良いムード!Loganが作るこのコミュニティ、最高だと思います。
終演後はDrollのBrandonに連れて行ってもらってまさかのAirbnbを奢ってもらうという奇跡。たぶんここ自分で出したら$300くらいしそうな、清潔でカッコよくてシャワーのお湯も怒涛の勢いで出る(これ大事)、洗濯もできる、端的に言ってエルドラドでした。今日440マイルを1人で走破した野口くんに一番良いベッドを与えて幸せに撃沈。
Thanks to: ローガン、ブランドン