20200316

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3/12 ラレド→サンアントニオ(160マイル)
昼頃に屍のように起床。昨夜スパークした上田氏はスパークの後遺症でグッタリ。家主のTinoがつくってくれたメキシカンモーニングことトルティーヤで卵焼きを巻いたやつを頂いて、本当に良くしてくれた事に感謝しつつ北へ。
ラレドはもっと治安が悪いかなと思ってましたが少なくても私たちの行動範囲においては平和そのもの。今回は治安系でヒヤッさせられないのが嬉しいです。

その代わりに次々と飛び込むCOVID-19関連のキャンセル。アルバカーキ…リノ…サクラメント…チコ…オークランド…ロングビーチ。。。国家非常事態宣言を境に特に西海岸では状況が非常に厳しくなってきていて、メッセージを知らせるピロンって音が大概嬉しくないやつ。人の家にも泊めてもらいづらくなってきたし、そもそも一般のキャンセルと違ってじゃあ他の会場を探そうってなりづらいし、でも物販はまだ沢山あるし…と1週間前までは感じられなかった困った困ったという感じになってきています。

困ってても解決はしないのでとにかく代替案を模索しつつサンアントニオへ。ラレド→サンアントニオは再び砂漠ロードですが距離が短いのがありがたい。

この日の会場The Mixは有名なLimelightとかの近くにあるバーなどのベニューが密集しているゾーンで、けど車がビュンビュン行き交うから道路の向かいのお店に行くのが超困難。近くにあるMonster Robotという楽器店をチェックしてから搬入したのですがここも広い!私は来日バンドを浜松キルヒヘアや扇町パラダイスなどに斡旋してますがこういう環境に慣れてる彼らにはどう映るのでしょうか。

サンアントニオも暑い…!搬入だけ済ませてから近くにあるBurger Boyというスーパーアメリカンなハンバーガー屋へ。折角ならいちばんパンチがあるやつ、と思ったもののそんなにバカなメニューはなかったので普通にハンバーガーを頂きました。

この日は4組。ルロウズはトリ。始まったのが9時半くらい。日付跨いだ頃にお客さんいるのかなと思いつつ共演のMysterEが素敵!真正面からサイケデリックなハードロックをやっているんだけど出音、それからメンバーのビジュアルがバチってはまっていて説得力があって気持ち良かったです。

最後はルロウズ。俺はエレクトリックイールショックのPAもやったんだ、というロブゾンビみたいなサウンドマンが超良い人なんだけど超微妙でずっとハウりつづけてるし感電するし急にモニターの音量ゼロにしたりするし、割と苛々させられながらも試されてる気持ちにずっとなりながら完奏。このコンディション下でやれるベストを尽くしはしましたがどうだったのでしょうか。物販割と売れたのでセーフ?

終演後はすっかり意気投合したMysterEのIanとDanielにテキーラを奢られたりして祭。宿がなくて困ってるんじゃないか?とDanielが救いの舟を出してくれて、うちは今under constructionだけど来ていいよって言われてどういう事なのか聞き返したら、こないだ全焼したから今作り直してるんだ、アッハッハって言われて絶句。。あとフラワートラベリンバンドの全員みたいなビジュアルをしてるのにまだ24歳なのにも絶句。

家に着くと確かに木材剥き出しだけど、屋根も上下水道もちゃんとしてるし、ひと安心。フラワートラベリンバンドの全員みたいなDanielですが天才的な気配りで、車の先導もしてくれるし、水くれるし、お風呂の入れ方やキッチンに冷凍食品入ってるの教えてくれるし、荷物持ってくれるし、とにかく数時間前に会ったばかりなのにおもてなし精神が最高。優しい気持ちになりながら、キャンセルの連絡に怯えながら、撃沈。

Thanks to: KORVUS, Daniel, Ian