3/11 マーファ→ラレド(410マイル)
悲しみの夜から一夜明けこの日も好天。そして暑い…。バーダーパトロールの白と緑の車がいっぱい走ってるから治安が良いのか悪いのかわからない謎の街Alpineで目覚めた我々は距離もエグいのと手頃なスーパーがないのでそのまま出発。イッヒッヒって笑うタイプの中世の魔女みたいなお婆ちゃんがフロントだったのですが手痛いインチキに遭うこともなく、普通に良い人でした。
マーファ→ラレドは再びKID A夏バージョンみたいな砂漠ルート。途中Del Rioって街に寄って給油をするといよいよガロンあたり2ドルを割っていて、南部のガス代の安さを痛烈に感じます。国境に沿って南下し続ける感じで、途中で国境警備隊の検問に遭うものの特に問題なし。
国境警備隊の検問とかは問題がないのですがここでPOWERBLEEDERのDavidからシアトル公演キャンセルの連絡が。ワシントン州はアメリカの中でもCOVID-19の影響が一番出てる場所のようで、殆どすべてのベニューが自粛しているよう。本ツアーでも屈指の集客を期待出来た場所だっただけに残念でしたが、まあそうは言ってもしょうがない。
ラレドについたのが18時頃。街の感じは行ったことないけどきっとほぼメキシコ!今日の会場のElectric Loungeはここから4ブロック先くらいがもう国境って感じで、治安は現状心配ないけど夜とかどうなんだろう…明らかに怖いとかヤバいみたいな感じはとりあえずなかったです。
渋谷クアトロくらいの奥行きと天井のある会場でサウンドチェック。ゴッドファーザーの冒頭で出てくる娘の復讐を願うおじさんみたいな人がサウンドマンだったのですがモニター全回線の系統を勘違いしててボーカル上げてって頼むと他の誰かが悲鳴を上げる、バスドラの音がAKB48"会いたかった"ばりの大砲みたいな音あるいはメタリカみたいになる。ただまめまめしく働くし超良い人なので許しちゃう。
会場はタップもいっぱいあるし安いし、カクテルとかも安いのでと山本氏がトライしたのがストロベリージュースとタバスコが入った辛いのか甘いのかわからないやつ。この日仕切りのRudyがハンバーガーを買ってきてくれたのでそれでライトな飲み口のビールを合わせると完全食のようなハーモニーを感じます。着実に大事な栄養素を欠かしたままで…。
オープナーのKORVUSはElectric Loungeスタッフのバンドでまさかのドラムレスのメタル。キャリア15年ながら屈指のスカム感があり最高…!昨日の反動もあり猛烈に興奮した状態でルロウズ、熱量の高い演奏を出来たと思います。
演奏中は他の街と変わらない、いつものアゲアゲな反応だったのですが、終演後になって物販には長蛇の列が+サインと写真。たくさんのお求め本当にありがとうございました!
俺はメキシコでメスカルを使ってるんだ、というライブ中はいなかった気がするメスカルおじさんにメスカルを奢られ、せっかくこっちに来たのだからとテキーラを奢られ、店の人にビールを奢られ、気付けばうちに泊まって行けよ!とKORVUS兄弟の家にお邪魔してブランデーが出てきてついに上田氏が覚醒してアニメやゲームの話で国境を超えてスパーク。なんだかんだでAM5時くらいまで祭りは続くのでした。
Thanks to: Rudy, KORVUS