3/8 サンディエゴ→ツーソン(400マイル)
前日あまりつかれてなかったから?何故か6時くらいに起床してハーフウェイホームのベランダで日が昇るのをみたりしながらぼんやり。ハーフウェイホームはこちらで雰囲気を見られますが、フクロウやハチドリとかがいるような落ち着いた場所にあって、魅力は自然の豊かさに加えて鬼の広さ、世田谷とかにあれば家賃月3桁万円くらいするだろうくらいの感じです。
皆が起きてくる頃にはうっすら眠くなりつつも朝9時に身支度を整え、この日も撮影があるみたいなのでクルーたちが次々と集まってくる。Shaneが今日撮影するバンド用のベーグルとコーヒーのケータリングを持って来たのでおこぼれを狙えないかなと思いつつその空気はないので諦めて出発。
この日は東京倉敷間と同じ距離を6時間でぶっ飛ばす日。どうやら本日よりカリフォルニアはサマータイムになって1時間時計の針を早める事になっていて、アリゾナ州はタイムゾーンが異なるため1時間時計の針を早める事になっていて、さらにアリゾナ州ではサマータイムってないらしくて、結局現地が何時になるのか全くわからないまま出発。
ホールフーズでベーグルとコーヒーとヨーグルト(三種の神器)を買ってからいよいよ発進。
ある程度山道を超えると1分くらい目を閉じて運転しても問題なし系ウルトラ地平線ストレートハイウェイに突入。ずっと砂漠だよ、と言われてたのですがラスベガスの時と同じく所謂砂サハラ砂漠的な砂のみってのは無くて、ドン・キングの頭髪みたいなのがワサワサしてる感じのゾーンだらけ。最初は異世界感があって面白いのですが、それが一生続くので完璧飽きます。とはいえアリゾナ州に入ると巨大なサボテンが群生していておおおとなりました。
結局休憩含めてツーソンまでは6時間半くらい。この日の会場は元々相談をしていたDrollというバンドにHotel Congressだよ、と言われて検索してみたら立派なホテルが出て来たので違う何かかな、と思ってたら本当にそのホテル。1919年から連綿と続く歴史的な建物で、思えば過去50泊くらいアメリカに滞在して初のホテル。
ホテルのバーに急造のステージ、とかではなくキチンとした音響、モニターのある構造。キャパも300くらい?昨日一昨日との差が激しくて目眩するわ!
ロードイン5時ながら我々はリハ出来ず。鳴らしたことのないギターアンプとベースアンプとで転換サウンドチェック15分だけでまた合わさなければならぬというチャレンジ。PAのフーファイターズを全員足して5で割ったみたいな奴の腕に全てを託しつつチェックイン。クイーンサイズのベッドが2つ、清潔そうなバスルーム、フカフカの絨毯、南国によくある空気かき混ぜる天井のファン。そしてアリゾナの強い日差し。既に王様みたいな気持ちになりバーで乾杯。
DrollのドラムBrendanはお母さんが日本人、しかも埼玉出身と言うことで日本語も喋れる。メンバーみんな朗らかでオープンでロードインを手伝ってくれたり判りづらいホテルのルールを教えてくれて助かりました。
Facebookのイベントページが賑わってなかったので心配してましたが蓋を開けてみればお客さんも続々。この日のアクトもあるんだろうけど圧倒的に全員若い!客層の90%はティーンぽい感じでたぶんソフトドリンクとかを片手にヘルシーに盛り上がってる。
トッパーのRough Draftは感動的なまでに初期衝動×4が初期衝動のみをロールする感じでマイクの位置定まらないから声フワフワ、ベース暴れすぎるからグルーヴぐねぐね、最後にギターのトラブルが起こるところや最善の客がモッシュする感じ含めて完璧すぎて最高すぎてもうこの日は神回確定になりました。
dead K氏のマーシャルは感動的なくらいグリンミルク仕様のクリーントーンが出づらいアレンジのされたJCM900、だけどあれこれつまみを調整してる時間もない、という事で出たとこ勝負のギターのボリュームつまみと右手のダイナミクスのみでクリーントーンを表現するスタイル。爆音でいける会場だったのでアッパーな曲を中心に熱量の高い演奏をしました。ティーンに伝わるかなあってのとトッパーのRough Draftにある意味飲まれていたので少し緊張してましたが終わってみれば物販物販物販!納得のいく演奏を出来てよかったです。
ギャラも悪くなく、上の階に寝床があって、搬入出も終わった、車もホテルの安全な地下パーキングに停めた(治安良さそうだけど)、というお酒を飲む条件を全て満たしたため飲酒開始。ドリンクチケットもらった時のチップの渡し方未だによくわからないなりにビールをしこたま飲んで、そういえば今日は朝にベーグルを食べたきりだったので食べ物を探しに外へ…行ったもののやっているお店が殆どなく、結局調理をした形跡のないホットドッグを3個15ドルで購入。
部屋に戻ると会場で繰り広げられてるカラオケの爆音と斜向かいのクラブから聞こえてくる重低音と部屋の中で謎にBPM100くらいで鳴り続けるクリック音とに悩まされながらも撃沈。我々はともかく一般の宿泊客はこれをどう思うんだろう…
Thanks: Trevor、Shane、Josh、Brendan