4/5Philadelphia→Manhattan(105マイル)
寒くて雨。10時には仕事に行かなきゃいけないからそれまでに出発する準備をしておいてくれ、とScottに言われるものの10:30まで上階から何の物音もせず、死んだのかな?と思うほど。
ScottにはワシントンD.C.、リッチモンド、フィラデルフィアと3公演作ってもらって、さらに機材も全部貸してくれて、泊めてもらってとフルで甘えさせてもらって改めてありがとうございました。家の場所も会場付近も安全な場所が多かったので精神を削られずに済みました。
11時前には出発出来たのでグロッサリーで少しご飯など準備を整えつつ、昨日の地獄渋滞が頭をよぎったので早々にニューヨークへ。東海岸は有料道路のトラップがいっぱいあるから気をつけた方がいいよ、と言われてて、実際お金を払うのが癪ってのもありますが、それ以上に現金で払えるところはまだいいもののETC的なやつをつけた車専用のやつしかないところだと支払いが大変で(最悪レンタカー会社案件になって手数料上乗せされちゃう)、本当に旅人に優しくないシステム…。
ニューヨークへはスタテン島の方から入ったのですが天気も手伝って茶色い街、という印象。タイムズスクエアとかミュージカルとかのアメリカン歌舞伎町みたいなイメージだったのですがもっと泥臭いというかそういうファーストインプレッションでした。
それでもなおマンハッタンブリッジから見える摩天楼やちいちゃく見える自由の女神像などにはときめきます。BGMはベルベッツ。
いったんブルックリンにあるIanの家へ。今日から4日間泊めてくれる、所謂神の家なのですが場所も安全そうなところだし居心地も良いしそもそもIanがイケメン/優しい/おおらか/ルームメイトもおおらか/犬大きい/ネコいる/もういっぴきネコいる、と色々素敵条件を満たしていてすでに最高。スーツケースなどを置かせてもらい、マンハッタン散策もしたかったので少し前ノリで出発。
マンハッタンブルックリンはとにかく交通渋滞が末期的に最悪。さらに歩行者が赤信号でも容赦なく飛び出してくる。謎の自転車タクシーみたいなやつも想像外のとこから飛び出してくる。二重駐車。0.3秒くらいでクラクション。鬼の世知辛さで、3時間くらいあったのですが9.11のメモリアルパークに行こうとするだけで時間切れ、さらに道がわかりづらい/渋滞のせいで思い通りの道へ行けないのが災いして謎の有料道路に吸い込まれて無意味な課金。。そして車のフロントガラスに謎の油膜が満ちてきて圧倒的なシューゲイザー的世界。運転していた山本氏のストレスは激烈だったと思います。改めて特にマンハッタンでは車はない方が良いと痛感しました。
変に時間切れになってしまったので諦めてこの日のヴェニューpianosへ。奇跡的に店の真ん前に駐車スペースがあったので半ば強引に占拠しました。
この日は前から楽しみにしていたEcce Shnakとの共演。女男女の3ボーカル、2ギター、ベース、ドラムのセプテットでwuja bin binに通じるトリプルボーカルの縦横無尽感、変なパンクみたいなオケで音の楽しさ、自由さ、フレンドリーさ、そこにインテリジェンスが緻密に張り巡らされていて本当に最高!ライブも無敵でした。
彼らのリリース後初ライブとの事でオーディエンスいっぱい、ていう想像をしていたのですがそれほどでもなく、表のバーの方がギュウギュウに賑わっている有様。そんな環境の中でルロウズ精一杯マックスをやったのですが、お客さんにオーサム!て言われたりEcce Shnakチームと今後も一緒にやってくなというお互いの感触はあったものの終了後サクーーッとみんな帰っちゃう。物販あるよ!お話もっとしたいよ!この日はトリのSo called peopleの時に満員になったものの各共演間のサムシングみたいなのは全くなく、さらに出演者はフード割り引くよって事前に聞いてたのにバーテンにそんなの知らないねとフルプライス取られたり、と今ツアーで初めて「負け」という言葉を感じる夜になってしまいました。これまではどれだけオーディエンス少なくてもライブ炸裂→物販賑やかだったのに…。物販2個の売り上げだけでどうやって過ごせば良いのか…雨で寒くて悲しいし…ニューヨークではフロムトーキョージャパンなんて全く珍しくないし、痛烈にワンオブゼムに埋没してしまったんだなあと自覚したほろ苦い1日でした。
明日のブルックリンは倍で取り返そう…!強く誓って色々腹立たしいし会場を早めに離脱。このままIanのとこに戻ると泣いちゃうかもしれないので切り替えるためにタイムズスクエアへ。シューゲイザー的フロントガラス越しに見るタイムズスクエアのギラギラピカピカ、クライスラービルに行き場のない感情をぶつけてからIan家に戻りリッチモンドのブルワリーでもらったクラフトビール様たちでIanと乾杯。
音楽は勝ち負けではないけれど。勝ち負けではないのを知ってはいるけれど、マンハッタンには一矢報いるためにマジで頑張ろうと思いながら撃沈。