20190303

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3/2高円寺
ルロウズはメンバーチェンジ前から数えると8年のキャリアがあるのですが、住んでたりリハしてたり録画したりしながら高円寺でのライブってのは本当に少ししかなくて、そこにまず驚きながら、次にこの日の会場喜楽のロケーションの馴染みの場所感にまたびっくり。
所謂ロックバンドの場合はアンプリファイされない音響の方がバンドの音がきちんとプレイヤーの思惑通りに伝わるのでオーディエンスの立場でも、また時にプレイヤーの立場としても、たとえばギターの音のバランスが妙にデカかったり、シンバル類が強くてタイコが弱かったりとかそういう欠損のようなものまでバンドの個性として見えてくるので好きです。

主催のEupholksはここで定期的にイベントを開催しているとのこと。階下はこれも有名なヴェニュー、グリーンアップル。わりと思い切ってファズ踏んでも大丈夫。素敵な場所だと思いました。

この日ルロウズは1番手。会場のアットホームな雰囲気も手伝って愉快なセットリストに絞って演奏しました。思えばryo hamamoto氏が会場にいるときはいつだってこんな空気になる気がする。ビールをブレイク毎に無理やり飲んだり足を産業メタルバンドくらい開いて演奏したり、とはいえ演奏の集中力も切れずフロアもきっちりリアクションのある、良いエネルギーの循環のある演奏だったのではないでしょうか。

1.桜桃、梨
2.inferior/superior
3.ムーンライト伝説(DALIカバー)
4.バグとデバッグ
5.PARANOID(BLACK SABBATHカバー)
6.The Great Journey(キリンジカバー)
7.SMOKE ON THE WATER(DEEP PURPLEカバー)
8.楕円のドーナツ

ryo hamamoto bandは奥ゆかしく深みのある、キャリアって本当に素晴らしいと思う演奏。"LAST TRAIN HOME"は聴く会場によって表情の変わる、もはやハマモト氏の手を離れみんなのものになったような印象すらあるアンセム。この日はルロウズチームとアナログフィッシュ佐々木氏が早々に泥酔し野次を飛ばしまくるという荒れた環境の中スモーキーな演奏で会場がひとつになりました。
トリのEupholksはとにかくドラムU氏が最高。きっと彼女と演奏するベーシストは嬉しくなる、そしてバンドは煽られてスイングする、そういうグルーヴとサウンドを持つ素敵な才能でした。至近距離で見られて幸せ。インディロックの系譜を丁寧に辿ったバンドサウンド、カラフルなコーラスワーク、ありがとうございました。

翌日も昼から演奏だけど良い音を出せて、聞けて、新しい出会いもあり楽しいからもう1杯…とか思ってふと振り返ると全員帰宅している、そんな白昼夢のようなイベントでした。改めてお誘い頂きありがとうございました。


3/3新宿
昼イベント。この日の会場入りは午前10時。東京マラソンがあるって話は聞き知ってたのですがまあまあ、こんな時間までねえ…とか思ってたら靖国通りが戒厳令下みたいになってて地下道で迷子になって涙目になったりしているうちに余裕の遅刻。しかも物販全部忘れる失態(リハ後取りに帰った)。前日に忠告してもらってまでいたのにリハ順を変えちゃう遅刻をしてしまい誠に申し訳ありませんでした。
新宿motionは今後アイドル箱にシフトするとのことでスタッフも総替え。ルロウズのようなレフトフィールドたちのアイドル早瀬氏も吉祥寺NEPOへ転職。との事でいよいよこの日が本当に最後の新宿motionへの出演になるかもでしたが、まあ取り壊しになるわけでもないしヘンな感慨はありませんでした。

テコの原理の爆発的なライブに煽られてか、この日のルロウズは高円寺とはセットをガラリと変えつつすごくいい感じで演奏出来た気がします。臨時的な足元にして3回目のライブですがやっとFUZZ PROBEのコツもつかめた感じ。30分だとあったまりきる前にライブが終わる感じがあったりするのですがこの日はきちんとナチュラルなカタルシスがありました。

1.群盗
2.象を撃つ
3.ユスリカ
4.concorde
5.DOPPELGANGER
6.楕円のドーナツ

主催のArabz、Citrus Nowhere2組ともアツい演奏をしていて、そしてそこに人がたくさん集まっていて、きしぱんのからあげはホカホカしていて、そして帰宅してもまだ一日が終わってなくて、昼イベントの良さと昼イベントが成功している様子を同時に体験させていただきました。改めてお誘い頂きありがとうございました。