20190310

580(3日目)

3/8LA→Las Vegas→Boulder City(300マイル)
8時過ぎに犬に顔ぺろぺろされて起床。今日からいよいよライブ、という事もあって滾る気持ちをおさえつつオレンジカウンティを出発し一路ラスベガスへ!
今回砂漠帯を通るのをすごく楽しみにしてたのですが我々が通った15号線は砂砂砂砂サソリ砂砂サボテン砂砂砂空空みたいな感じではなくとろろ昆布みたいな草と赤土の荒涼とした大地大地大地みたいな感じでした。ゴーストタウンに寄る誘惑を振りほどいて6時間くらいでラスベガスに到着。さらにこの日お世話になるSAME SEX MARYTsvetelinaJamesの家に行くためボルダーシティへ。彼女たちの家で少しだけ休憩した後ロングドライブで結構疲れてたのに何故かフーバーダム、そしてラスベガスのダウンタウンの観光へ繰り出すあたりまだツアー序盤を感じます。

この日のヴェニュー、Bunkhouse Saloonは後で聞いたのですが何度も建て直したラスベガスでいちばん老舗のライブハウス。内部は新代田feverくらいのキャパ、さらに私たちが出演したバックヤードは渋谷クアトロくらいの広さ!しかも日付変わるくらいまで音出てるのにかなりの爆音!私たちが着いた時に演奏してたバンドの出音も外だしサウンドチェックほぼないのに最高でバンドもサウンドマンも凄かったです。

ライブも凄いし盛り上がってるし人もたくさんいるし、だけど問題は気温。屋外だし内陸だからかめちゃくちゃ寒い!体感7℃くらいの中、なのに半袖でビールぐいぐい行ってる人たちはどういう訓練をしてるのだろう。。そこまでの服の人は流石に少なかったけど、それでも普通に25℃の時の表情をしてる会場全体にアメリカの底力を感じました。
コートを脱げず指もかじかみ、あと借りたギター借りたアンプチェックしてない機材だらけ。絶対何か巻き起こるぞと思ったもののルロウズのライブはフタをあけてみれば良い感じ、欲を言えばギターベースの音作りがもっといけるなっていう伸びしろの部分のみで、まさかの奇跡のノートラブル。焚火のとこにいた人たちも集まってきてトリじゃないのにアンコールまでもらってこの日の最善やり切りました。終演後も物販も売れて、会場は若い人たちが多かったのですがブロンドのお姉さんとダンスを一緒に踊ったり褒め殺されたり、お酒もらったり、良いキックオフとなりました。主催のSame Sex Maryはラスベガスのオルタナシーンの顔役的存在でイベンター役をやったりフェスをやったり、なんならギターボーカルのジェームズはボルダーシティの市会議員をやってるらしく顔が広いのですが、肝心の音は初期ピンクフロイド~フレーミングリップスを感じるようなカラフルでアッパーなサイケポップという雰囲気で勢いもあって良いバンドでした。

バンクハウス屋内でやってたポートランドのSoft Killも暗黒ニューウェーブって感じで素敵。とにかくどこもかしこも音が良い!ブロンドのお姉さんに踊りながら教えてもらったのですがこのヴェニューは若者の間でクールでラッドな場所とされてるところらしく、みんな楽しむ事に貪欲でかつオープンで全てがポジティブな感じでした。気温を除いては。人生でいちばん長い時間寒かったです。
終演後あまりにうまかったのでつい話しかけた私たちの音響をやってくれたサウンドマン、キラーズの新譜とかのレコーディングもやってるNational South Western Recording Studioのエンジニアらしく、ヴェニュー裏にあるスタジオとその横にあるレコード屋さんも見学させてくれました。トライデントの卓、オープンリール、タイトな鳴りのスタジオ、マイクとかは見学しそびれましたが安くするから録音しにおいでよと言われました。良さそう!何より激ウマだから音良さそう!日本の皆さんもご検討ください、ベガスはマッカラン国際空港が隣接っていうか街中に空港がある感じなので交通も便利と思います。


終演後は寒さで思考が停止しだしたのでMaruchanのカップうどんを買って(40セントくらい)Tsvetelinaの家で夜食、というか体温の確保。友達の友達レベルの初対面の人たちにも色々助けてくれる彼女たちに頭が上がりません。明日早いので無茶はせず、それでも27時頃撃沈。