ロックミュージックをやるうえで色々な人が色々なコダワリや大事にしているポイントを持ってると思うのですが、ルロウズがこれまで共演してきた人たちの中で最も「ロマン」や「ムード」、「美学」、など音符以外の部分を蔑ろにしない人たちが彼らな気がします。そんなに音たくさん出さないのにマーシャルの2段スタック、ぜんぶ踏むわけじゃないのにズラリとヴィンテージのエフェクター群、ヴェルヴェッツのニコを癇に障る声と言い切り、予定調和を良しとせずアウトや思い付きなど未知の混沌をステージに放り込み、シャイなのに大胆、先日の秋葉原グッドマンのライブでは弦3本切ってローディーの弦交換が追っつかなくなってたり、キャリア20年超ながらライブの出来が死ぬほど不安定で神懸かりの時と地獄みたいな時があったり(東京の時は私が見てきた中ではハズレなし)、とにかく音を語る以前に人間力が巨大すぎて飲み込まれそうになってしまいます。
それでいて肝心の音は洗いざらしのブラックデニムのようにしなやかでこぼこしたグルーヴ、変拍子でなく変なタイム感(略して変タイ)を奏でるリズム陣と、ロックミュージックにおけるエレクトリックギターの一番かっこよくて色気のある音を出すギター陣、そして優しいような、適当なような、漂流する歌。
セックスピストルズのライブを見に行った会場にいる全員がバンドを始めたという逸話がありますが、彼らにもそういったものを感じます。ローテクでもハイテクでもなく、自分たちの音楽をいちばん素晴らしく鳴らしきる技術をマスターした、ロックミュージックとエレクトリックギターを愛する人なら全員深く突き刺さる、日本の誇るオルタナティブロックバンドとルロウズ一同思っております。1時間超えのセットは東京ではレアなはず、ここを見ている貴方はもちろん10代のユースたちにも見てほしい…!
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2/16(土)幡ケ谷FORESTLIMIT
【MITOHO SESSIONS】
■LOOLOWNINGEN&THE FAR EAST IDIOTS
■folk enough (福岡)
open/start 18:30/19:00
adv/door 2300/2500(+D)
未踏峰セッションズ2019年第一弾はコレ!「オルタナティブとは」「グルーヴとは」「バンドサウンドとは」「ライブとは」「ていうか音楽とは」全ての概念を不規則に揺さぶる福岡の至宝、重鎮、20年超え熟成のオルタナティブブルーズ銀河系代表、folk enough招聘です。
気づけば絡めとられているバンドミュージックにおける常識の足枷を嘲笑うように揺れるグルーヴ、思いつきで伸び縮みするビート、それでいて圧倒的な風通しの良さ/気持ちよさ。幡ヶ谷秘密基地のゼロ距離でどうあってもご覧頂きたいです。
この日は機材量的にもキャパ的にも2マン!という事でフォークイナフ、思う存分ご覧いただけます。もちろんルロウズもばっちりロングセット。
今から全ての予定を放棄して赤字太文字何なら彫刻刀で手帳に2月16日フォレストリミット、刻印ください!
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