青山公演【極東のイディオム】ご来場頂いた皆さん、共演陣、スタッフの皆さん、そしてチームルロウズとしては玉田氏ニイマリコ氏本当にありがとうございました!
あれほどやりたいと思ってたものの準備期間はずっと新曲を放置してカバーのアレンジに時間をクリエイティブを投資している感じに虚無との戦いがありましたが、当日はオープンからのレコード水越の鬼のスピン一発で報われた感じがありました。
HOMMヨはストレートにカバーしてきましたとの事でしたが随所にらしさが出る演奏。自身のリリースや関連イベントで忙しい中卸したてのカバーを仕込んでいただきました!プライスレス。個人的には宇多田ヒカル、YOSHII LOVINSONのカバーがツボ、彼女たちとはほぼ同世代なので選曲にいちいちピンときます。チャイルディッシュガンビーノのカバーとかもらしさがあってよかった…!
ルロウズは今回は11/25にANYOで東京に来ていたドラマー玉田氏、それからニイマリコの助力をもって演奏。新カバーはジッタリンジンとデヴィッドボウイ、2曲を卸しました。ルロウズは実は今回演奏してないレパートリーがまだもう3曲ほどあったので特に新カバーを作らなくても成立したのですが、Hマウンテンズの「この日のために2曲仕込んでる」ってのに対抗心を燃やしてムリヤリ2曲仕込みました。
1.にちようび/JITTALIN'JINN
初披露。ドアーズ「ジ・エンド」ふうにAのドローンを鳴らしながら。琉球音階とドローンの相性は抜群!今回は弾き語りふうサイケデリックに着地させましたがもっとサイケオーケストラふうに演奏してみても楽しいかなとは思いました。
2.SMOKE ON THE WATER/DEEP PURPLE
3.BEHIND THE MASK/YMO
ネハンベースふうに。4拍めウラを強勢に置きすぎてエイトビートに聞こえちゃう問題と戦いながらのアレンジをしましたがバンドぽさも出せて演奏していて楽しい曲です。
4.素敵な生活~東京はダモリ~1000の真理/ウサギバニーボーイ
中後期ビートルズふうに。基本的にルロウズはカバーを「好きな曲」基準ではなく「面白そうなカバーアレンジを思いつく曲」基準で作るのですがウサギバニーボーイのこの3曲についてはメンバーが好きな事もあり普段とは違う入口でトライ。ソロあり、超展開ありなのでオルガンとかギターとか管楽器とか欲しくなる作品です。
5.PARANOID/BLACK SABBATH (with玉ちゃん)
6.ムーンライト伝説/DALI (with玉ちゃん)
7.The Great Journey/KIRINJI feat. RHYMESTER
goat、あるいは太鼓の達人ふうに。ラップを全て打撃音に翻訳して合奏するのって結構発明だと思うのですがやはりもうすでに海外の鬼才とかが確立済みのジャンルなのでしょうか?パスコアールが大統領の演説を音階に直して演奏するってのをやってたからあれの方が上位互換なのでしょうか。ともかく日本語のフロウや強勢などをビートに翻訳するのは大変で山本氏は応用不可の怖いパラディドルみたいな譜面を起こしていました。
8.MODERN LOVE/DAVID BOWIE (with玉ちゃん、ニイマリコ)
初披露。ジョニーグリーンウッドのソロ「convergence」のように超簡単なモチーフをアラベスクのように配置、あとアハ体験みたいにそれぞれのモチーフを認識しづらい速度でじょじょにずらしていく歪みを楽しむっていう大テーマだったのですが練習していて辛くて楽しい、そして金脈がごろごろしている感じでした。これは引き続き色々応用してみたい…!
トリのH Mountainsは激コッテリのマウンテンズ調のアレンジ!新カバーにはオムの「ライカ」、ルロウズの「あとで」を卸して頂きました。ギター千葉氏が「実は緊張してた」と終演後言ってましたがライブバンドたちもこれだけ変則セットになると緊張と言わないまでも固くなったりするのかもしれません。ともかくぶ厚くて温度の高い演奏、そしてあまり指摘する人がいないけど畠山氏が歌詞を暗譜している感じはカバーへのリスペクトを感じられて最高でした。ありがとうございました。
イベントを具体化させていく過程で「このイベントに果たして人は面白がって観に来るのだろうか」とずっと思ってたところがあったのですが各アクトの情熱やレコード水越の怒涛のプレイリストにより当初の想定を超えた内容となりました。アリト氏はじめ月見ルスタッフの皆さんにも大変お世話になりました、本当に本当にありがとうございました!
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