20180429

500

4/27 ロサンゼルスオークランド(400マイル)サクラメント(100マイル)
この日も波瀾万丈。
宿周り、ギター周り、事故周りでお世話になり倒した兄夫婦氏に別れを告げ北へ。フリーウェイ沿いには日本のようなSAPAなどがなく、何となく勘でフリーウェイを降りてスポットを探す、みたいになります。ロスのダウンタウンを抜けて暫くすると枯れ果てた山→200キロくらいの真っっっっっ直ぐで地平線が鬼見えるし果樹園がケミカルブラザーズのスターギターのPVくらいミニマルに連続する、まあ平たく言うと運転者的には虚無のゾーンを通るのですが山ゾーンにはガスステーションも休息場所もなく、まあ本気出せば路肩に止まっちゃえばいいんだろうけど、自分の尿意やガス残量をチューニングしないと大変な事になります。
渋滞まくりの山を越えたあとのゴーマンという小さな休息スポットにあったカールスジュニアで初ハンバーガー。ご飯の皆さんありがとうございました。

スターギターゾーンをひた走るとふとピロリロリンと連絡が。見るとこの日のライブを繋いでくれたザックより、まさかの近隣住民のクレームによりこの日のイベントが中止、さらには会場自体が廃業というお知らせ。
そこからザック、Pregnantのダニエル、Religious Girlsのニックが手分けしてネットワークを駆使してくれてバークレーのdildo factoryという会場のライブにねじ込んでもらいました。個人単位でツアーバンドをサポートしようとしてくれる姿勢は日本の比ではなく、広大な土地の人たちならではだなあと思います。

会場はバークレーのフリーウェイを降りてすぐそばにあるヴェニュー。天井が高くて広い店内、裏庭などもあるリラックス出来る作り。日本から来て初めてサウンドチェックが出来る!という嬉しさで小躍り。ハードラックにグッタリしに来たのではなく演奏をしに来たのを思い出しました。ライブの事をパーティっていうのは最近では下北沢スリーとか京都ナノとかは意識的に使ってる印象があって、以前私は少し違和感を感じてたのですが、ここの場所の電飾いっぱいな感じとかミュージシャンのみならずスタッフ、集結するお客さんたちの積極的に楽しもうってしてる姿勢を見るとはじめて腑に落ちる気がしました。

ルロウズは急遽ぶっこんでもらったのもありトッパー。あれだけ色々あったのを寅さんばりに顔で笑って腹で泣くフィーリングで昇華してフロアも最初から盛り上がったのですが後半にギターアンプのトラブル。おそらくパワー管が逝った(のではなかろうかと魚頭氏がおっしゃってました)ような、ちょっと続けられない感じになってしまい、さらにUSAと謳われて買ったのに裏を見たらMEXICOって書いてあったフェンダー(もはやテンダーかもしれない)ギターもペグ周りに難ありで超ダイハード。ともかく完奏しました。

ちょっとこの数日運が悪いってだけでは片付けられないレベルでトラブルに見舞われていて、ここで書いてない小ぶりのミス(パソコン落としたり)やエラーもたくさんあって、さすがに笑い話にしづらくなって来ましたが歯を食いしばってドキュメントします。天気はずっと最高だし、人もみんな良い人ばかりだし、それが故に暗い気持ちになりづらいのですが、「ルロウズ?ああ、あの運の悪いやつらのバンドだろ」みたいになりたくない

ザックやTシャツを届けてくれたニックとも会えて、たくさんの人が話しかけてくれて、ともかく演奏を出来る幸せを感じながら終演。正直に書くとアンプのトラブル(30万円するフリードマンのアンプ)の行方が気がかりで共演を楽しむ余裕はありませんでした。ディナー食べてないと伝えたら白米だけ炊いてくれたにも関わらずすっかり忘れてました。


終演後はサクラメントのザックの家へ。27時。この日500マイルを運転し倒した山本氏は現人神化してカサカサに干からびてました。ザックの家は正にアメリカって感じ。撃沈。