4/25 ロサンゼルス
犬に顔をカサカサされて目を覚ますと感動的な好天、外に出ると嗅いだことのないような麗しい木々の匂い、そしておめざにはベーグルとオーガニックヨーグルト、ブラックベリーにナッツ、サラダにコーヒー。サングラスが手放せないほど陽射しも強く日焼けもしそうだし、まさかツアーでどんどん健康になっていく可能性も出てきました。
技術的事情によりこの日はLAXに戻って機材車ゲット、なので折角なら理論を使って10:00頃Irvine駅からアムトラック→flyawayで空港へ。車文化だとしてもIrvine駅は人の気配がなさすぎでバイオハザードみたいでした。
ユニオン駅からflyawayで空港へ。バスの乗り方に困っているロシアの人に周りの人が自然に助けてあげている優しい世界が広がってました。
LAXの某レンタカー店で車をゲット。受付のおじさんは良い人なんですが無駄話が好きすぎて、我々が日本人と知るや大根と山葵の違いを一緒にネットで調べる流れになったりめちゃくちゃ水を飲みだしたり、外に車があるよって言ってたのに全然準備してなかったり、車種をおじさんのノリで変えられちゃったりとなかなかムチャクチャな感じでした。でも良い人。
用意してもらったのはシボレーのタホという巨大なやつ。左ハンドル、右側通行、赤信号でも右折可能、ウインカー基本つけず、謎の標識、などカルチャーショックの連続で慣れるまで1週間はかかりそう。つい左折時に小回りしそうになってしまいます。
この頃までは(14:00くらいまで)しあわせで優しい時間が流れてました。この頃までは…。
さてこの日のミッションその1。紛失したギターやペダル類の調達。昨日行ったお店の中ではサンタモニカのtruetoneってとこにリバースヘッド黒の端正なストラトが手頃な価格で売ってたので、他でなければそれにしようと思ってたのですが、この日行った同じくサンタモニカのguitar centerという大手のところで他に必要なドライブペダル、チューナー、マイク、弦、カウベルもあったため一気に1600ドルくらい投資。
流石にfender USAやfulltone、xoticといった米国製品は安くて、特にフルトーンは日本の相場の半額。輸入品であるボスの定番製品より安い感じでした。
店内で試奏したりスタッフと談笑したりしているところへ山本メンバーより"交通事故なう"の知らせが。背が高くて車幅が広いっていう車両感覚のズレにより駐車場の柵にぶつけてしまいテールランプカバーを破損とちょっとキズ。幸い柵のダメージがゼロだったので保険でなんとかなりそう、というものの精神的ダメージはまあまああって今後が思いやられるなあという感じでした。(16:30くらい)
さらにそのタイミングでUSPSから"relocate and deliver tomorrow"という連絡が。。それが紛失した機材一式を意味してるのか、例えばギターケースだけなのか、あるいはまた送り状だけ天然な感じで届けますって言ってるのか…
①機材を届けると言ってるのは4/26の14:00~16:00でそれを待ってると確実にサクラメントでのライブには間に合わない。
②受け取らずにライブを優先して旅立つとライブは出来るけど新機材一式を使っちゃうので返品叶わず最悪の場合似た機材がダブる感じになる。さらに帰国時荷物量が超過するため送ったり超過金を払ったりしてさらに貧しくなる。
買い物の直後、さらに事故の直後だったため脳がクラクラして咄嗟にベストを判断できず、暫定的に車については補修をしつつタイミングを後にしてレンタカー会社に連絡を入れること、さらに楽器については4/26誘ってくれたGentleman Surferのザックに事情を伝えつつ解決法を夜までに探す、ということにしました。
超グッタリしつつもその他の楽器の手配のため動かなければならない。ハンチントンパーク周辺にいるヘッサムの元へ着いたのはLA名物大渋滞、コンプトンそばのヤバいゾーンを通過したりして19:00近くになってしまいました。超久しぶりに再会したヘッサムと少し再会を懐かしみつつもハイハットなどをゲット、そこからフォンタナにあるヘッサム実家まで移動してアンプ類、ドラムセットを入手。これが20:30くらい。
LA近郊をずっと駆け回りトラブル三昧の挙句食事もロクに取れずベースキャンプに戻ったのは21:30頃。ザックとの連絡もなかなか取れない中、色々検討した結果4/26のライブはキャンセルし楽器問題を解決させることに。15年のキャリアの中でキャンセルは1度しかないのに…。自分のせいではないものの、モヤモヤ感やいろんな人に迷惑をかけてる申し訳なさなどに苛まれました。
まだライブ一回もしていないのに、、音さえまだ出してない(機材チェックもままならず)のに、、、この有様。これまでのツアー史上屈指の面白い旅になる予感ビシバシのまま、お酒も殆ど飲まず泥のように撃沈。