20171127

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11/23 東京→米沢
ジャンプス/ReddTemple/studio tissue★box荒川氏にはかねてより「11月中旬までは雪とか基本的に大丈夫です」と言われていた掟を初めて破る下旬東北ツアー。スタッドレスも搭載しつつおっかなびっくりの所要時間+3時間を見込んだスタートは祝日にもかかわらず実に快適な往路…と言いたいところだったのですが、天気予報はこの日から帰る日まで雨雨雪雨、、とあまり芳しくない様子で、すでに福島県あたりから部屋の隅っこのホコリのような色の雲が…。
11月アタマに出来たばかりという東北中央自動車道無料区間の9キロほどある長いトンネルをくぐるとそこは雪国が本気出す直前の感じ。
会場のLIVE ARBはおろか初めての米沢だったのですが会場近辺は新旧の建物が共生する佇まいで晴れてたらもっといい感じで味わえるのになあという感じ。そして寒い。この日から基本的に1℃前後+雨の感じで日々が推移するのですが早速の洗礼を浴びる感じでした。
LIVE ARBはツインピークスのロードハウスのようなアメリカンダイナーな雰囲気。リハをさくっとすませて会場から徒歩30秒のホテルにチェックイン、駐車場も近辺に無限とツアーバンドにやさしい仕様になっていました。

この辺りのご飯スポットは20時から開くところが多いと聞いて吃驚。プラスチック味のチェーン店はあるのですがやはり個人店に突撃したいところだったため辛うじて開いていた「うどん匠 元」で夕餉。とにかく寒くて温かいうどん、そして地酒も頂きたいところだったので東光。ここは店の雰囲気がとにかくいい感じで、気取ってない、いい感じの放置感、誰の心にもあるおばあちゃん家のような塩梅。物理的に、あるいは精神的に体温を上げて頂きありがとうございました。

共演2組のうちFrog In Culvertの絶妙なスカミック感を纏ったフレーズが脳から離れなくなっている間に出演。この3日間に間に合わせるために全面的にリアレンジを施したThe Great Journeyこの日の精度は75%、ただリハーサルでは40%だったのでそれを敢えてやるというチャレンジ精神など諸々攻めの姿勢が奏功したとは思いました。アンコールまでありがとうございました!

11/23 LIVE ARB
1.群盗
2.象を撃つ
3.ユスリカ
4.あとで
5.桜桃、梨
6.バグとデバッグ
7.inferior/superior
8.楕円のドーナツ
E.C.
9.The Great Journey(キリンジカバー)
10.カンダタ

7インチをはじめ物販沢山手に取って頂きました!ありがとうございます。終演後は共演陣で音楽の趣味の話(ジェネレーションギャップ)、そして東北公演だと必ず話題に上る気がする「DO IT2008」の話…、たくさん勉強になりました。

終演、撤収自体はわりと早かったのですが近くに飲めるお店があまりなかったためバンド水入らずでホテルのビルに入っているバーの「ARB」で乾杯。ゆっくりお酒を飲む感じで気づけばやさしく沈没したのは27時頃でした。

スペシャルサンクス:LIVE ARB井上氏

11/24 米沢→酒田
移動のクライマックス日。前日の終演後に地元の方からたびたび耳にしていた「月山道より新庄を通った方が30分ほど多くかかるけど安全」「今年は雪が早い」などのいろいろ親身のアドバイスを背中に感じつつ、せっかくスノータイヤに替えたし…というバンドの方針決定に往々にして危険な選択を選ばせる「せっかくなら理論」、そして同様にたまに出てくる非合理性を高く買う謎の「ロマン主義」、それらを重視して誰もオススメしなかった月山道ルートを選択しました。
この日の主催のJAZZ中條氏(菩薩が如く優しい)によると過去呼んだツアーバンドが10%くらいの確率で危険な目に合っているということで主催としては全く心中穏やかでなかったと思います。ご心配おかけしてしまい申し訳ありませんでした。

前半はアンドリューワイエスやKID A的風景になったくらいで平和だったのですが中間部のこの写真を撮ったのを境に吹雪が発生。ルロウズ号自体にトラブルはなかったのですが、ホワイトアウトや前の車がスリップしたり慣れてる地元民の煽りやハイスピードの対向車線を走るトラックなどスリル満点の胆力を確実に削ってくる道のりでした。

そんなこんなで疲労しつつも入り時間よりだいぶ早い時間帯に酒田へIN。海鮮市場内「とびしま」でランチタイムを微妙に逃したためオススメ系のものは全てソールドアウト、おそらく地元産は10%程度じゃなかろうか?と思うグローバル刺身定食を頂きました。世界選抜ありがとうございました。
酒田は2回目で前回は地元では有名な強風にやられましたがこの日は雹と雪。リハ後近くののれん街の「神楽」でママと会話を楽しみつつ地酒。上喜元や楯野川の皆さん本当にありがとうございました。どんな音楽をやってるの?と聞かれたので神経質なロック、と答えました。

雪も結構だしお客さんは来るのだろうか…と思いつつ割といい感じにお客さんが集まった中イベントはスタート。トッパーのaxis of rotationはベース/ビートボックス+トランペットのデュオでしたがループを失敗して絶妙に酔っぱらったビートになった最後の曲でルロウズ一同ぶち上がりに突入。後で中條氏に聞くと「リハでもああなるからひょっとしたら狙ってるのかもしれない」と言ってましたが出来れば天然であってほしい…!2組めのまっくら学芸会は朴訥としたビジュアルとは裏腹の鬼プログレ。
ルロウズこの日のThe Great Journeyは精度80%!連続でライブで演奏するとフィジカルの甘い部分や蛇足や不足なアレンジ部分が見えてきていいですね。この日もアンコールありがとうございました!

11/24 HOPE
1.SMOKE ON THE WATER(DEEP PURPLE)
2.象を撃つ
3.ユスリカ
4.妙
5.The Great Journey(キリンジカバー)
6.あとで
7.バグとデバッグ
8.inferior/superior
9.楕円のドーナツ
E.C.桜桃、梨

物販もたくさん手に取って頂きました。そして前回も見に来てくれた方もたくさん。ありがとうございます!
終演後はヨコにあるHOPE BARへ移動して水炊き祭り。生姜やダシのしっかり効いた、ハコ打ちあるあるの雑なご飯とは一線を画した上質な味わい、そしてやはり月山道恐怖のエピソードトーク大会。まとめると私たちは単なるラッキーだったのかもしれません。

28時頃中條氏のベースキャンプへ移動し撃沈。翌日都合上9時出発なのに順調に睡眠時間を減らしつつ3日目へワープします。

スペシャルサンクス:JAZZ中條氏、HOPE/FRIDAYS酒井氏

11/25 酒田→仙台
写真はいい感じになっているex.umiuma猿田氏。彼のバンド早く東京で見たい、東京へ呼びたい…!
さて9時頃じゃっかん睡眠不足で弱りつつも出発。途中「八森温泉ゆりんこ」で雪見露天風呂を楽しみつつこの日は月山道ではなく新庄ルートを選択しました。なのですがこの日このルートもド雪状態でアンドリューワイエス状態からさらには山水画状態へと突入。終始東京の生ぬるい気候にひたってる我々には衝撃的な景色を突き付けられつつも仙台市に入ったとたん再びマイルドな晩秋の風景になる感じ、その落差が凄かったです。
この日まっくら学芸会チームも仙台でライブとの事だったので合流して「旨味太助 本店」で牛タン。牛の皆さんありがとうございました。

入り時間よりかなり早く着いたので会場近くのルロウズをずっと応援してくれているレコード店「volume1(ver.)」にて挨拶&ディグ。偶然olololopとこの日の主催7magazine高橋氏と合流したのですが話を聞くとolololopミズカミ+ぐっち両氏は車じゃないのにロマンを追い求めてフェリーで15時間かけて来たとの事。謎のモチベーションにあてられつつスタジオライブだったこともありDIYで設営などしているとあっという間に開演。

この日はどのアクトも熱演でしたが特筆すべきはolololop。いつも終演後首をかしげていた完璧主義者ミズカミ氏をして最高なのを出来た、と言う渾身のライブは徹底的にローが気持ち良く、複雑なポリリズムも強めのフィジカル感でブレイクスルーする夢のような演奏でした。もし知らない、あるいは名前だけは知ってるけど…的な人いたら悪いこと言わないので急いで追いかけてください!来月また、しかも熊本で共演出来るのが楽しみ。

ルロウズは共演のフィジカル感に流されないように音量を少しセーブしてコンセントレーションを高めた演奏。長時間のイベントで会場に集まったさすがのライブアディクトたちの耳も疲れてきたであろう時間帯に全力で向き合ってくれた皆さん本当にありがとうございました。トリではないのにアンコールまで。そして急遽アルトで参加してくれたolololopから高島連a.k.a.マンデーボーイ氏、重ねて感謝です。
この日のThe Great Journey精度は93%!精度上がったけどアレンジの課題も3日でつかめたので修正しより謎の高みを目指します。この曲の練習を超してるのですが発想はともかくとして、ひたすらイジワルな難易度のフレーズたちが応用が利かなそうなところが逆に最高。

11.25 K'S GARAGE
1.群盗
2.象を撃つ
3.ユスリカ
4.あとで
5.The Great Journey(キリンジカバー)
6.inferior/superior
7.楕円のドーナツ
8.針金の木feat.高島連a.k.a.マンデーボーイ
E.C.桜桃、梨

超久しぶりの再会となったReddTempleコブラ氏はじめ再会や新しい出会いもたくさんありました。物販も手にとって頂きありがとうございました!なお7インチ買いそびれた方はvolume1(ver.)でも販売して頂いてます…!

鎌田氏のノドが崩壊してるのに名演だったトリのwaikiki championsまで押しに押して終演は25時、そこから「成龍萬寿山上海ラーメン本店」でこんな時間なのに20人からの祭りキックオフ!この時間帯に食べると危険な感じもある水煮肉片をはじめ全部美味しい、そして瓶ビールがサッポロの東北ホップ100%のやつでホップが強くて超美味しいやつで最高でした。素敵なご飯とお酒の皆さんありがとうございました。

全て終わったのは28時くらい。主催チームのOBT氏、高橋氏らと別れを告げて秘密の宿にolololopチームと戻って、慢性的な寝不足だし寝ればいいのにリリース祝いにもらった吟醸酒で何故か再び酒宴スタート。深みのある話をしつつ30時ころようやく撃沈するのでした。

スペシャルサンクス:OBT氏、高橋氏、鎌田氏、マンデーボーイ

11/26 仙台→東京
マンデーボーイの飛行機の都合もあり11時頃には起床してolololopチームと出発。前日に色んなランチ情報を聞いていて迷ったのですが、結局宿からも近い「喫茶ホルン」へ。yumbo澁谷氏のやっている素敵なお店がある、というのは知っていたのですが行くのは初めてでした。
カレーが美味しいという話もずっと聞いていたのですが想像を遥かに超えた衝撃の美味しさで、山本氏はカレー屋めぐり開始を決意したそうです。最高のご飯の皆さんありがとうございました。
来月の熊本での再会まで戦士たちと暫しの別れ。この日は天候も最高でそれほど寒くもなく、ご飯の幸せな余韻もありゆっくりと東京へ戻ることにしました。
ということで常磐道を使って再度福島第一原発方面へ。前回から半年、道路工事の進捗もあり前回通れなかったところもかなり近くまでアクセスできました。未だ賛否ある行動とは思いますがやはりズッシリ来る感じ、背筋の伸びる感じ、五感全てに働きかける感じ、私たちとしてはまた機会が許せば伺いたく思ってます。

帰路こそ数回渋滞に見舞われたもののザ虎舞龍ベストと長渕剛桜島コンサートの力によって無事平和裡に帰宅。今回はツアーだしとセーブすることなく瞬間の気持ちを大事に動けていて、さらにその連続が良い方向に働いた気がします。12月もツアーは続きますがより直感を研ぎ澄ましつつ大事に演奏とそれ以外の時間を過ごしたく思ってます。
健康第一ですが他のパッションも同率一位な感じで次の最高を目指し半月ほど暫しスタジオワークに明け暮れます、引き続き宜しくお願いいたします。