11/10 東京→札幌
ちょっとした事情で札幌へ前日イン。かれこれ両手を超える回数はバンドで使ったルートなのですが、夕方に羽田空港へ行ったのも初めてなら夜に新千歳空港に着くのも初めてで、空港からの夕景や夜の高速バスの感じ(超満員)なども新鮮でした。
20時過ぎに11/11出演する会場のカフェエストラーダに無理を言って機材を置かせてもらい中心部へ。いつも夜はライブがあるためこの時間帯を何してもいいですよ、でも私物の荷物結構ありますよね、っていう状況は初めてだったこともあり1回落ち着かせるため狸小路方面へ。足は自ずと必ず札幌公演で1食目にしているスープカレー名店「SAVOY」へ…と思いきやまさかの閉店の張り紙。これまで1回のツアーで2食食べたりすらしていた、私たちにとってベースキャンプのようだった安住の地がひっそりとおしまいになっていて諸行無常を強く感じました。しょうがなく…と言うと失礼ですが向かい側の「CANCUN」へ。もちろん味は美味しかったしムードも素敵でした!が、この複雑な気持ちだけはお察しください。。
SPIRITUAL LOUNGEで札幌の叔父こと新保氏に挨拶をしてから、まいご(彼らも活動が止まるとのことでこれまた諸行無常。。)やんしー氏と合流して北24条の「朱蔵」で日本酒祭り。やんしー氏は1年ぶりに会うと完璧日本酒ソムリエ化していて、”花邑””新政”など蔵元の音楽の好みまで把握してる入れ込みようで大変勉強になりました。そしていちいち紹介する酒が美味しい感じ…。
そのままやんしー邸に収容されて、さらに氏の日本酒コレクション(と日本酒メーカーの段ボールの山)に圧倒されつつ27時頃沈没。やんしー氏、フルパワーで付き合っていただきありがとうございました。
11/11 札幌
起きると予報通りの雨。しかもまあまあ強めのやつ。うっすら心が折れつつも前夜演奏をしていないためかなり元気な状態で近くの「CAFE&BEERチラウト」でパスタのランチ。ウッディでオシャレな店内なのにBGMで一生竹原ピストルのCDがループでかかっていて食事中に3曲くらい覚えました。食事中に励まして頂きありがとうございました。
食後やんしー氏と別れ山本氏は友人との邂逅、赤倉氏と上田氏は会場最寄り、学園前駅にてフィーリングで入った「garden」で急に散髪。
会場のエストラーダは店主の趣味でラテン系パーカッションが多くある、ジャズや小音量のブルーズ向きのカフェといった趣でルロウズのキャリアの中でもいちばんマイルドなムードの場所だったかもしれません。近くに民家もある環境でしたが音量自体は結構しっかり出しても全く問題なく、リハでも普通の感じでやれました。
この日はolololopの俊英、高島連氏のマシンソロからスタート。現olololopメンバーはこの日全員集結してましたが考えたら再来週に仙台で、そして来月熊本でまた会えるんだなあと思うと不思議なものです。
ルロウズは高島氏を最後ゲストに2曲追加で演奏。集中して演奏出来ました。
11/11 CAFE ESTRADA
1.SMOKE ON THE WATER(DEEP PURPLEカバー)
2.象を撃つ
3.ユスリカ
4.あとで
5.ネオンライト
6.図書館
7.桜桃、梨
8.inferior/superior
9.楕円のドーナツ
10.サヨナラ(GAOカバー)
11.針金の木
(全体にうろ覚え)
そして主催nessieは…、初めて共演した苫小牧の頃から心に強く残るバンドではありましたが、まだそのころは言ってしまえばSONIC YOUTHフォロワー臭というかローファイというか、定型のバンド感の中での良い悪いといった評価だったのですが共演を重ねるにつれもはや悪い意味でのロックバンド感みたいなものは一切消え去って、というか完璧に解脱して、繊細なコード感、アヴォイドを恐れない旋律、湖面の微妙な揺らぎや木漏れ日の微かな陰影や奥行き、そういったものを表現するインテリジェントでアーティスティックな、そして何よりも本質的なポップスの嗅覚を見事に鳴らす化け物のような集団に進化していました。
そんな強い印象を残しつつ終演。物販もたくさん手に取って頂きました。ありがとうございます!終演後はすすきのへ移動してこれまた名店「たゆたう」で打ち上げ。燻製も美味しかったしnessieチームの話も全部面白かったし、ハッピーで充実の時間を過ごせました。ハラスの燻製の皆さんありがとうございました。
27時頃nessieリーダー大竹氏の家へ収容され柴犬のハナちゃんとディープコミュニケーションをとりうっかり眠れなくなりつつ29時頃沈没。仕切ってくれたnessie中野氏、大竹氏本当にありがとうございました。
11/12 札幌
昼前に起床して大竹氏と家の近くを30分ほど散策しつつ「カリー乃 五〇堂」でランチwith札幌の父と兄。札幌の父河合氏の結婚にようやく直接お祝いを伝えることが出来て良かったです。スープカレーもとても素敵でした。ありがとうございました。
この日の会場はすすきのど真ん中。昨日とはうってかわってザ・ススキノって感じのピンクやグリーンの怪しいLED照明が明滅する環境でした。
この日主催をかって出てくれた札幌の兄江河氏はevepartyで出演。先日toddle企画で渋谷で見たのですがアメリカーナでフォーキーなオルタナポップスといった塩梅で、江河氏の色々なバンドを見てますが、いちばん氏がやっていたお店「NAVYO」で流れていた音楽のムードに近いルーツ的なものなのかもしれません。
この日は4組。オープナーのHasymonew Bandはつい先日【MITOHO SESSIONS】で東京へお招きしたばかりだったので久しぶりってほどでもない感覚。ハシモ氏はやはりほっとけないタイプのロックスターです。
2組めのSpartan Kixxは全く想像ですが東欧のスクワットにいる感覚になるような不良感の強い(けどきくけん氏のキャラクタのせいもありキャッチーに着地する)ジャンク/サイケデリックテクノ。会場の音響のせいかバンドがフワフワめに聞こえる環境の中スーパーローがバチンと出たバキバキの音で突進力の高い感じ素敵でした。
ルロウズは前日とややセットとモードを変えて演奏。ソリッドめな曲中心にしてみました。
11/12 xenon
1.群盗
2.象を撃つ
3.ユスリカ
4.クレンジング・ミー
5.カンダタ
6.バグとデバッグ
7.inferior/superior
8.楕円のドーナツ
トリのevepartyはアンセム感強い演奏、青柳唯バンドとかでも感じたのですがデンスケ氏のギターは美味しいところへ自然と手がいくようなフレーズ三昧。全体感を作るはしづめ氏と好対照なキャラクタに感じました。
終演後は「ポッケ」にてジンギスカン祭り。酒池肉林の限りを尽くしながら札幌シーンのディープな最新事情を(書けることも書けないことも)伺えました、羊の皆さんと札幌の兄、本当にありがとうございました。
26時頃祐伸邸に伺いネコたちとのコミュニケーションに失敗しつつやさしく沈没。祐伸氏、おんど氏本当にありがとうございました。
11/13 札幌→東京
各日確実に深酒はしつつも2次会3次会そして朝まで!みたいなパーティがなかったせいか、はたまた泊めて頂いた先のクオリティの所為か、おそらく両方ですが今回は毎日全回復。昼過ぎ頃にnessieチームからも強くレコメンドされていたスープカレー優勝の呼び声高い「暁」に祐伸氏、おんど氏、そして合流した札幌の兄とイン。ラーメンやお寿司などに目もくれず(たまにくれるけど)北海道へ行くたびにスープカレーと洋食への経験値を積んでいく我々でした。素敵なご飯の皆さん、改めてありがとうございます。
体力の余裕感も手伝いゆっくりしすぎてうっかり致命的なミスをする一歩手前くらいなところでお世話になった御三方に別れを告げ高速バス。勝手に札幌市内-新千歳空港の所要時間1時間と考えてたのですが渋滞も特になくて1.5時間ていうのが最新の認識になりました。いつも新千歳空港の売店などをのんびり眺めるのが楽しみでもあったので急いで搭乗手続きなどをするのは名残惜しかったのですが、それはチャンスがあればまた次回に…!
滞在中ずっと雨予報だったのですが影響を受けたのは11日くらいで、特に12日は寒かったけど冬晴れだったりして、これまでに比べると色々イレギュラーな札幌ツアーでしたが伸び伸びと演奏することが出来ました。関係各所ありがとうございました!
しかし東京に着いて帰宅ラッシュと大雨。。余韻から一気に引き戻す手荒な東京スタイルの中、私たちはまた新しい楽曲を作ってまいります。
L