5/8 福岡
朝6時ごろまでなんだかんだ起きていたのに昼前に起床し吉田代表とともに寝起きの感じのまま「長崎屋」でちゃんぽん。豚骨の感じだけどちゃんぽんなので優しいアタック感もひとしおで美味、ご飯の皆さんありがとうございました。前日よりも気温、湿度ともに上がっておりもう街の人たちは夏の装い、衣替えの季節にいよいよなってきました。
この日の会場のgigiは新旧UTEROのちょうど間というような位置にあるカフェ、のはずなのにルロウズチームが到着した際にやってたfolk enoughサウンドチェックは心配になるほどバリバリの爆音。ドラムセットにマイキングをせずにアンプ類にのみマイクを立てるっていうところにエレクトロニクスギターを冠にするイベントのこだわりが伺えます。
folk enoughチームとは昨秋の東京以来、挨拶やサウンドチェックもそこそこに既に参加者たちにアルコールが入りはじめる会場の感じにこの日のイベントの成功が想像されました。
事前にfolk enough井上氏より送られてきたタイムテーブルに「17:00~前打ち」って書かれていて苦笑したのですがその通り「呑酔庵 味季」で前打ち。日本酒のラインナップが圧巻の素敵な場所で次々酒が進んでいくわ出演者でない人もテーブルにどんどん増えていくわで祭りになりました。オクムラユウスケ氏、アビくんにも久々の再会。ご飯とお酒の皆さんありがとうございました。
泥酔一歩手前のサイクロプスのうみ氏のウルトラアッパーな開会の発声でイベントがロケットスタート。オープナーのCYCLOPSはオルタナ、パブロック、ロックンロールなどがごった煮になったサウンド、素敵でした。
先攻ルロウズは酒量が赤倉氏1に対し上田氏3、山本氏8くらいの感じでしたが事故なく集中して演奏出来ました。普段赤倉氏0、上田氏0、山本氏2くらいの感じだったのですがこういうのもアリ。井上氏にずっとトラブルやハプニングを期待されてたのでその意味では申し訳ありませんでした。
5.8@cafe&bar gigi
1.群盗
2.象を撃つ
3.あとで
4.ユスリカ
5.楕円のドーナツ
6.桜桃、梨
7.針金の木
8.inferior/superior
E.C.バグとデバッグ
folk enoughはこの日素晴らしいライブ。先日のDoit Scienceの演奏を観ていても似たことを思いましたが彼らは所謂最近のロックバンドの方法論のようにタテや短い射程のヨコの連続で捉えるグリッド的デジタル的発想では音楽を作ってないのだなと感じます。
もっと立体的で、そして伸び縮みする時間の美味しい部分を上手につかまえてグルーヴを紡ぐようなアナログなスタイル。そしてライブ感を増すような面白いノイズやバグの要素、人間力の部分を取り込みやすい方法論だなと思いました。folk enoughはその通り、途中で蹴りが出たり大団円が出来たり、タイトロープを渡るような緊張の部分とフィードバックノイズによる弛緩の部分が混在して凄まじい演奏でした。井上氏は音だけでなく空間の支配者だなと感じました。
井上氏のMCも手伝ってこの日も物販をたくさん手に取って頂けました。ありがとうございます!
終演後は本打ちとして「ケンチャンスマイル」へ。現acid mothersのウッチー氏とも久々の再会。洋風な食事と大量のお酒により赤倉氏が店先に雨の中撃沈するなどほろ苦いオモシロなどもありつつ夜は更けていくのでした。〆後は再度代表邸へ。
5/9 福岡~東京
演奏だけでなくエンターテインにも命を懸けるルロウズチームは撃沈した翌日も本気で遠征を謳歌します。レンタカーを借りて吉田代表、そしてこの旅に終始同行してくれた局地的あーみん氏と福岡市内散策へ。時間に余裕があれば吉田代表の教えてくれたダークオルタナスポットにも行けたのですが代表やあーみん氏がケツがある、とのことで空港そばの「ひらお」で天ぷらランチからの「マンガ倉庫」でディグ。ひらおは昭和モーレツ感溢れる、ヨコにめちゃくちゃ長いカウンターの後ろをお客さんがベルトコンベアーのように並んで進んでいくシステムと透明の大きなケースに入ったフリーイカの塩辛のビジュアル、そして自動ご飯盛り器が衝撃的でしたがとても美味しかったです。機械が介在しているところは多くないのになんかオートメーションという言葉を想像しました。ご飯の皆さんありがとうございました。
代表やあーみん氏と別れてベタな福岡観光スポットは既に制覇したルロウズチームは何故か割と遠いし荷物になるから買えないし食疲れで多少眠いし東京にもあるのにIKEAへ。おそらくツアーバンドでこんな謎だらけの動きを見せるのは我々だけではないでしょうか。
福岡空港は市街地からすごく近いのが便利。恒例の空港打ちを第1ターミナルのレストランで厳かにとりおこない、前2便が機材繰りで大幅に遅延していたのにルロウズチームの便は定刻発という〆の美しさ、ヒキの強さがあったにも拘わらず成田からの帰路で上田氏が終電をサクッと逃しツアーはゴロゴロと転がっていくのでした。
*
2016年に入ってから練習は大量にしていたもののライブ本数は少なめだったので今ツアーはロングセットも2回あったりしてやり甲斐もあり、そしてリアクションも良くてすごく印象的な内容となりました。今月はまたたくさん練習や色々な仕込み、そして6月は北海道ツアー、関西ツアー、そして【MITOHO SESSIONS】と流れていくのでより高みを目指し精進してまいります。
最後に今ツアー本当に本当にお世話になったDoit Science清田氏、PANICSMILE吉田代表、folk enough井上氏、そして全公演フォロー、サポートしてくれた局地的あーみん氏どうもありがとうございました。
L