5/23代々木→郡山
一般的なルロウズツアーでは朝、場合によっては明け方頃に出発というパターンが多く、14時頃機材ピックアップ→都内発というのはふつうの都内公演と変わらないタイム感のため不思議な気持ちのまま郡山へ。前回は紅葉が素敵な感じの東北道でしたがこの日は天候から何から夏の感じ。
演奏する利蒜堂は前回ツアー時には泥酔した状態で行ったら泥酔した人が家具みたいになってたドープなバーという印象のみで(何せ一同泥酔してましたから)、音響も会場の感じもわからぬままでしたが実際は記憶よりも広く、記憶よりデッドな音場で、謎の奥の部屋もあったりと色々と発見でした。
軽めのサウンドチェックを済ませ仕切りのREDD TEMPLEと再会を喜びつつLFQやオフで見に来てくれたドラびでお一樂氏と挨拶をしているとそれほど外を散歩する時間もなくなってしまったため会場近くのオヌヌメ中華のお店「龍虎」へ。チャーハンとラーメンの皆さん優しく迎えて頂きありがとうございました。
演奏はバスドラムがバチバチにミュートされている音環境のため普段の4割増しにシビアにメンバーの音を聞き分けながら演奏しましたがベストを尽くせたのでは。アンコールもありがとうございました。この日利蒜堂に集まった人たちはかっこいい夜の遊び方、過ごし方を知っている人たちだなと印象深かったです(遊び人という意味ではなく)。肩肘張らずヘッドルームの大きなDIY感と面白いことに素直で貪欲な姿勢を持つクールな人たち、そしてシンボリックに存在するREDD TEMPLEと利蒜堂。
5.23at利蒜堂
1.群盗
2.象を撃つ
3.クレンジング・ミ-
4.あとで
5.inferior/sperior
6.バグとデバッグ
E.C. カンダタ
終演後はお酒を飲んで幸せなう状態に突入しRebel One Excaliburピロ氏のDJでダンスフロア~セッション大会に突入(写真)。焼酎や蒸留酒、ビール、そして名物鯖カレーの皆さんありがとうございました。ホテル化したstudio tissue boxにお邪魔して優しく夜は更けていきました。
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5/24郡山→下北沢
山本氏のひどく風邪なう、という発言で起床。地平線の向こうに怪しく浮かぶ黒雲を感じつつstudio tissue boxを後にしこの日仙台でライブという一樂氏、それから数時間後再び共演をするテンプル荒川氏と暫しの別れの挨拶をしてインター近くの温泉へ。ストレートエッジなスタイルのところでした。お風呂ごちそうさまでした。
お薬摂取用に昼食を、と何気なく立ち寄った上河内SAでしたがここの食事が大当たり。SAでありがちなプラスチック風味でない本格的な味わい、コストパフォーマンス、超素敵でした。ありがとうございました。
都内には早く着いたのですが野暮用を済ませたりしていたら環七、中野通りがどちらも大渋滞のため主催ながら遅刻。すいませんでした。この日昼公演でやっていたkillie/skillkillsがソールドアウトだったとの事で内容も親和性があることだしもっと連携しておけばよかったなと思いました(昼夜ともにお越し頂いた方もいらっしゃったと伺ってます)。
4月のフロアライブ時の反省点を踏まえたフロアプランでキックオフ。DJレコード水越のDJワークは個人的に凄く親しみを感じる振り幅の広さ、拘りの裏打ちがありつつも押し付けがましくないプレイ、心のカベをほぐす内容は本当に見事だと思います。
「みんなの戦艦」では真裏のタイムテーブルだったため見られなかった2UPはタフで剛直なグルーヴが最高でした。俵谷氏はやはり姿形からヒーロー感があって、中野氏の爆発的なドラムワークは理屈抜きに熱くなれる感じが会場を覆う「やっぱコレだよね!!」っていう空気にあらわれていました。
最初のラブコールから半年をかけて漸く実現したREDD TEMPLEの招聘、前日の利蒜堂も最高でしたが今日も抜群に最高でした。独創的なアイデアとそれを実現する技術とバランスをとるセンス、綺麗で大きな正三角形を描く才能はベクトルは違いつつも同じ編成のトリオということでいつだって刺激を頂けます。
POWERはパーカッシブでトライバルなビート感と重厚なブルース感のせめぎあい、メンバー個々人の魅力と相まってまた最高でした。スッパ氏もそうですが近くにかっこいい先輩がいる、というのは本当に嬉しいし誇らしい事でいち音楽ファンとして天真爛漫に音楽と人間力を体感出来ます。
手負いの山本氏、裏方仕切りで疲弊する赤倉氏、まあふつうの状態の上田氏と少年マンガのボス戦のような状況設定でしたが共演陣にあてられてルロウズも集中力の高い演奏。前日とは替えて敢えて錬度の低い曲や歯ごたえのある曲をセットに組んでみました。
5.24atERA
1.象を撃つwithDJレコード水越
2.鋏のあと
3.未明のパレード
4.ユスリカ
5.カンダタ
6.桜桃、梨
7.inferior/sperior
8.針金の木with根本潤
最初の曲ではDJレコード水越からのクロスフェードで演奏。演奏30分前に思いつきを提案するルロウズチームはどうかと思いますが快諾してくれて面白がってくれたスッパ氏は流石のインタープレイ!セッションという冠のあるイベント名に引きずられすぎないようにとは思いつつも日ごろの練習のノッペリした発表会、みたいなのは演者としてバンドとして干からびるので要所要所で瞬発力を試される機会は最高です。最後の針金の木での根本潤氏のラップ~テナーサックスもすごく煽られる感じで最高でした。
特に昼間からERAに来ていた方にとっては長丁場だったと思いますが最後まで見てくださってありがとうございました。
終演後はERA BARで打ち上げ。構想~実現まで結構苦労懊悩したイベントだった分、結果的により思い入れがある力強いイベントとなりました。出演者はもちろんゆたちん氏、マック氏をはじめERAスタッフ陣、そしてなによりもご来場頂いた皆さん本当にありがとうございました!
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