遅ればせながら北海道4公演終了!ご来場頂いた皆さん、各地でお世話になった皆さん、美味しいご飯の皆さん本当にありがとうございました。グルメ旅ブログのようになってしまってる過去のツアールポを眺めるにつけアイデンティティ崩壊するしもうやめようと思うのですが存外好評だったりしてるので、今回も一部の方に向けてお送りいたします。
4/9札幌spiritual lounge
ルロウズで北海道へ行くのはもう5回目。spiritual loungeを中心にツアーを予定している道外のバンドは全て私たちにノウハウを聞けばいいのに、というくらい安定感のある移動が出来るようになってきました。上田氏が数ヶ月前に痛恨の飛行機予約時間ミスをしたものの会場入り時間が後ろにズレたためむしろ最高な感じに。
気だるく晴れる京葉道を快適に車で移動し成田へ。前回はサウンドハウスのショールームへ寄り道したりしましたがこの日はまっすぐ空港。第3ターミナルはこの日で開業2日目、随所でバタバタ感を感じましたがそれよりも天井の配管むき出しな倉庫感コストコ感や、奇妙にデッドな音響でBGMが全くかかってなくヘンに静かな、ディストピア管理社会感の方が印象的でした。
LCCの中でもジェットスターは安全性ランキングの特に高い会社みたいです。ですが成田も新千歳も受付などは超端っこ。時間に追われてアワワ感のある時には精神衛生によくない距離を歩きますが私たちは一歩歩くごとに運賃が安くなっていく優しいイメージで移動出来ました。
新千歳からはすすきのまでのバス。このバスを発見した時は発明かと思いました、それくらい我々の行動圏に便利なツールです。今回はデューク東郷みたいなツンデレの運転手が機材をツンデレに積ンデくレました。
今回札幌の父(スピリチュアル河合氏)、兄(discharming man江河氏)はイースタンユースのツアーに帯同するためほぼ全日程合えずということで残念がっていたのですがなんと新千歳空港で会えました。完璧な偶然に気を良くして市内へ。
遅い飛行機に乗ったのにこの日の会場spiuritual loungeになんとスタッフより早く着くという誤算。荷物量的にあちこち移動出来ないのもありスピリチュアル上にあるホルモン屋で遅めの昼食をとりました。期待してなかったってのもありますがとても美味しいしボリューミィでCPもよく、いつも夜混んでいる理由がすごくわかりました。いきなり日が出てる時間帯にジンギスカンを食ってやったので胃もテンションが上がったことと思います。
そして赤倉氏は恒例にしようと思ってるリハと本番で髪型が違っている人を目指し散髪。担当の美容師の方が悪い意味で空気を読む方だったため「あれ切ったの?」的な無難な感じになりました。よろしくお願い致します。
ライブは新曲を中心に。地味と評判だった新曲群を派手に聞かせる色気がもっと欲しいものですがリズム制作所チーム水上氏やwasきくけん氏、それから札幌のオジキ新保氏などとも会えて打ち上げは再度ジンギスカン。羊の皆さん本当にありがとうございました。
前回も共演したのですがビバ!サドンナが相変わらず最高すぎて死ぬかと思いました。貴方はギターのボディにSHUREのステッカーを付けてる人を見たことがありますか。フィンガーピッキングでウインドミル奏法を全力でやれますか。ジョギングの腕の動きをドラムに取り入れられますか。ゴールデンウィークに新宿でライブをやるそうなので命がけで観に行くことをオススメいたします。
参考文献;http://iloveyoulalala.tumblr.com/post/72039321
4.9spiritual loungeうろ覚えセットリスト
1.群盗
2.鋏のあと
3.象を撃つ
4.あとで
5.カンダタ
6.桜桃、梨
7.バグとデバッグ
8.inferior/sperior
4/10苫小牧ELL CUBE
札幌の父と兄がいないと打ち上げがマイルドになるため爽やかに起床。eetee氏より情報をもらっていたKAZUというオムライスの有名な洋食屋さんへ行きましたが当OLふうブログ史上屈指の至高の食事でした。メインディッシュのオムライスをはじめデミグラスソースなどもすごく美味しい上にサブをかためる野菜たちが素晴らしい。でいて押し付けがましくない。全盛期のモータウンのような全員野球感が素敵でした。札幌にお立ち寄りの際は是非行ってみてください。
今回移動系の手配は全て上田氏に託したのですがレンタカーの狭さがエグくて上田氏のベースケースが入らない。以前狭い時は抱き枕スタイルで移動したものですが車高的にそれもままならない。試行錯誤の結果後部座席の上田氏とギター、ベースが川の字になって寝そべるスタイルで何とか事なきを得ました。以後移動の度に上田氏が幾らか機材化していっていました。
時間もあるので札幌-苫小牧を下道で移動して支笏湖を経由して行こう、となったもののどんどん暗く重い雲が垂れ込めていって最終的に吹雪に遭遇。支笏湖に着いたときには寒いし何もなくて悲しいしで実質滞在時間8秒くらいでした。晴れている時は透明度も高く素敵な場所のようですが同時に後で知ったのですが自殺の名所でもあるみたいですね。あの時感じた強烈な悲しみはそれもあったのかもしれません。
苫小牧は前々回雪、前回雨、今回雨と天気に恵まれない続きで印象もそういった感じ。クリッパーで寿司をつまみつつ、楽器屋でフィンガーシェイカーを買いつつ、古着屋でリネンのジャケットを買ったりしつつ夜になっていました。
ライブはセットリストを替えて。結構冷える感じだったのでウォームアップが大変でした。
4.10うろ覚えセットリスト
1.象を撃つ
2.クレンジング・ミー
3.未明のパレード
4.ユスリカ
5.桜桃、梨
6.inferior/sperior
7.針金の木
共演のnessieという札幌のバンドが油断していたら凄まじくて死ぬかと思いました。強烈にアボイドを多用した現代音楽的な調性感の上をどのラインを聞いてるんだろうくらいに正確なピッチでホンワカ歌うJ-POPマナーのボーカルの女性。でいて全体感はソニックユースとかレディオヘッドのようなオルタナティブロックふう?未だに強烈なツインリードのリフの曲が呪いのようにアタマから離れません。たぶん一生鼓膜に残り続けると思っています。
終演後はハコ打ちをしつつ店長元気氏のオモシロディス話を聞く大会。失礼を承知で書くと元気氏は音楽よりも車の改造とかの方が好きそうなビジュアルをしてるし、口悪いし、人あたりも粗いのですが深い部分で苫小牧や音楽やツアーバンドに対する愛を感じられるので全く嫌いになれません。「苫小牧は大体がナメてる」っていう箴言を心に大事にしまって日付が変わって少しして札幌へ戻りました。
4/11旭川CASINO DRIVE
既にこの辺でご理解頂いていると思いますが今回の記事にライブ写真などは一切出現いたしません。悪しからず。
札幌の父と兄がいないと打ち上げがマイルドになるため爽やかに起床…と言いたいところですがなぜか少し寝坊をしたため食事は後回しにして旭川へ。レンタカーのサウンドシステムにaux端子がなくてFMしか聞けないのですが昨日は峠道などでホワイトノイズ三昧になってしまったため北大近くの中古CDショップで道中のBGMを入手。上田氏のジャミロクワイは安定のドライブミュージックぷりを発揮しましたがそれ以上に活躍したのがバックドロップボム氏と加藤紀子氏。この日も往路は大雨だったのですが両氏の音楽で時に激しく時に優しく車内を音で満たしていただきました。ありがとうございました。
砂川SAにあった北菓楼のシュークリーム、カジノドライブ近くにある前回も気になっていた「すがわら」で旭川ラーメン。どちらも美味しゅうございました。北菓楼のスタッフの女性陣は絶対店長の趣味丸出しだろうというくらいの綺麗所揃いで異彩を放っていました。ありがとうございました。
実は先日某所でのライブ後に持ち込みボーカルマイクが取り違えで違うやつになってるな、しょうがないなと思いつつそのまま取り違えたマイクを使っていたのですがこの日故障、さらに完璧なニセモノだったことが発覚。なんか軽くなったな、しかも持つ部分の色もかわったなと思いつつむしろビンテージ仕様かなくらいに思ってた赤倉氏は傷心のあまり30分死んでいました。自信満々に「あっ私たちはボーカルマイク持ち込みです」といってニセモノを音響スタッフに渡してるその感じ。
この日のライブはルサンチマンを爆発させるような内容になったようなならないような?この日いらしたお客さんでどの曲でもどんな曲でも全力で楽しむというスタンスの女性の方が絶対初見の私たちの曲で一緒に歌おうとしてくれたりリズム取りづらい曲でもぴょんぴょん飛び跳ねてくれたりしていて最高でした。最後のa+betsもフルマックスでライブパフォーマンスをする美学を頂きました。ももクロの「Z」tシャツと根本潤氏の方の「Z」tシャツを着てるメンバーを擁するバンド、さらにキーボードはピュアなビジュアル系(メイク+目尻から唇にむかってチェーンが垂れてる)そこから私たちはどういった音楽性を想像出来るのでしょうか。
4/11極度にうろ覚えセットリスト
1.象を撃つ
2.ネオンライト
3.ユスリカ
4.未明のパレード
5.桜桃、梨
6.inferior/sperior
7.バグとデバッグ
終演後はサクっと札幌へ戻…る予定が道央道火事のため下道を使ったりしつつ日付が変わる頃に戻り。機材だけサウンドクルーに搬入してしまい身軽に帰宅しました。the morningsやドンマツオ氏、beat happening水口氏など近しい人たちが札幌近辺にいたそうなのですがどことも合流すること叶わず。
4/12札幌SOUND CRUE
いよいよ千秋楽。札幌の父と兄がいないと打ち上げがマイルドになるため爽やかに起床。
レンタカーを返却してからまあ札幌公演時定番にしてるあそこにいかなきゃね、とサボイでスープカレー。ビール嫌いの上田氏をこの笑顔にさせる力がベルギービールにはあります。スープカレーは前回ツアー時にムキになって毎日1軒まわったりしていて、その際サボイよりも好き!って味に遭遇したりもしたのですが、やはりベースキャンプからの距離感とおふくろの味…というよりもっとよそいきの味ではありますがホッとする味、そして店のムードなどが何度も通わせる力を持っているものです。きっと次札幌へ行くことがあったらまた同様の写真を撮っていることでしょう。
札幌の父と兄がこの日戻ってくるとのことで内臓を臨戦態勢にしていたのですが現地でオモシロ大事故が発生したため札幌戻りが13日夕方になるとの連絡があり朝から大笑いしました。本人の名誉に関わるかもしれないので詳細は伏せますがルロウズチームとしては札幌の父を今一度尊敬しなおす機会となりました。
この日は天気がひたすらよかったので札幌の兄不在のTAKEへ行ったり散歩をしたりしつつ三々五々会場へ。ベースキャンプ-サウンドクルー間は徒歩10分ほどあるのですが機材を持っていないと最高の散歩の距離とコースで札幌中心部の街並みからテレビ塔、そして少し外れたところまでをゆったりと味わえます。
この日は共演などで繋がった知人が多く出演するイベントでした。赤倉氏マイクがない悲しみのリハを済ませつつ売り言葉に買い言葉で山本氏がedyのドラムで1曲参加することに。前奏、間奏、後奏にしか出てこないシーケンスフレーズと同期する曲でヴァースのラインは無音なのにまさかのイヤモニなしで臨んだためすごいシンコペーションで間奏が展開する様は最高でした。
最終日ルロウズもセットリストをまた少し変えて。
4/12うろ覚えセットリスト
1.桜桃、梨
2.あとで
3.図書館
4.象を撃つ
5.inferior/sperior
6.針金の木
終演後はcolor chord青柳氏やサトウアミ氏も合流したハコ打ち。まいごのすずみ氏に私たちが浜松で如何に「回送列車https://youtu.be/RpeG4DUvdng」を聞き狂ったかを直接伝えられて何よりでした。ハコ打ちの後は某所へ移動して朝まで宅飲み。結局下町ウルフやしゃも次郎といった打ち上げアンセムスポットへは行けませんでしたがこれはこれで思い出深い一夜でした。
4/13帰京
朝までの宅飲みでしたがマイルドかつカインドネス溢れる内容だったため割と普通に起床。何なら赤倉氏はひとりで散歩してくるくらいのゆとりがあるほどでした。edyなぎさ氏と合流しなぎさ氏イチオシ、カウンターアクションそばのノースコンチネントというお店でハンバーグ。肉からソースから選べるメニュー、デートに使うと好感度高そうな佇まい、ビールにもよく合う味わい、とても贅沢かつ素敵でした。
edyは今度高円寺HIGHで演奏ということでなぎさ氏と再会を約束して別れ新千歳空港へ。
おそろしいことにまたしても時間が奇跡的に合ったので札幌の父と兄と空港で合流、軽く打ち上げをしました。マジメな話を挟みつつもメインディッシュは広島事件について。やはり北海道にきたら2人に合わないとしまらないなと思っていたので最後時間を合わせて頂いてとても嬉しかったです。
新千歳空港はお店がとても充実しているので空港打ちにももってこい。前回ツアーで40時間くらい一緒にいた札幌の兄とは今回は正味トータル2時間ほどでしたが、またフラリと会いましょうと別れルロウズチームはフライト。
ここまではラブ&ピースに終始した北海道行でした。上田氏の飛行機の手配は戻りの便もいっこ遅い21:30成田着。もちろんそのおかげで札幌の父兄に会えたのですが神奈川県観光地在住の上田氏の終電が割りと危なめ、まあ大丈夫だろうと思っていたところ空港-駐車場のシャトルバスが謎の待ち。30分くらい待ち。ちょっと終電危ないから新宿下ろしでなく東京下ろしがいいかもね、少し急ぐねと大雨の京葉道-首都高を急いだところスピード違反で3点なくなるちゃん+物販収益パアになってしまいました。赤色灯の鮮やかな覆面パトカーの後ろで時計の針が無慈悲に時を刻んでいく悲しみはなかなかのものでした。幸い終電もギリギリ間に合ったようで、事故でなくてよかったネ、急がば回れだネと慰めあいつつディアンジェロの音とともに東京の夜は更けていくのでした。
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