【MITOHO SESSIONS】下北沢公演終了しました。ご来場頂いた皆さん、エラのスタッフの皆さん本当にありがとうございました!
Media Jewelerとの物語は約6年前から。新宿motionでPREGNANTとMedia Jewelerが同時に来日公演をするそのサポートでオファーをもらって、特に下心や打算なども無しになんとなく出演したりフライヤーを作ったりしたところから始まります。当時は事前にチェックしていた音源では2組にそこまで引っ掛からなかった記憶がありますがライブで凄いなあ、と思って、その後Media Jewelerが確かジャパンツアーのスケジュールがスカスカすぎたので急遽友達に繋いだりして少しだけ助けて、その後惰性が続いていたバンドを一念発起すべくUSツアーを企画し、そのツアー自体もそうだけど最終日のロサンゼルスはCoaxialというアートスペースでサムに組んでもらったイベントで人生観が変わるくらいの素晴らしい内容で、以来ずっと(8:2で助けられてる感じの)縁が続いていました。2022年の彼らのジャパンツアーの企画はあと一歩のところで諸事情で頓挫してしまったので、今回は2022年のリベンジ公演ということになります。
昨年の秋くらいから色々話していて、各地の友達にも相談して日程を詰めて行って(各地の主催の皆さん、サポートして頂いた皆さん本当にありがとうございました!)、東京公演も思い切ってPANICSMILEを併せて招聘したり(当初は昨年と全く同じ内容を再現しようかとも思ってた)、なるべく特別な舞台を作りたいなと思っていました。とはいえ6人編成ともなるとメンバーのコンディションとかトラブルとか、はたまた私たち自身のダメニュースとか、何が起こるかわからないので、実は帰国時から割とずっとこの日に向けてどきどきしていました(体調崩してたからそれの回復具合とかも心配だった)。そんな感じの中私たちも何とかツアーを自分たちの都合で穴を開けることもなく完走し、無事帰国し、さらにMedia Jewelerの来日直前のZebulonでのコンサートも爆ハネしたって情報に触れて、いよいよ4/14に来日して幡ヶ谷で再開した時には既に胸いっぱいでした。
ここまで肩入れするのは初めてかもしれないってレベルで彼らのツアー中もずっと情報を逐一フォローし続けていて、そして4/22は私たちと同じく2022年お世話になり倒したMUSQIS野口くんの主催で西永福JAM公演。MJはロサンゼルスのバンドって説明はするものの2人ドイツに住んでるし1人アトランタに住んでるし、どこに住んでるかわかんないやつもいるし、おそらくそこまでこの編成でのリハーサルを積めてないのでは?と思ったのは杞憂で、1音めからフロアを夢中にさせる深い音で素晴らしくて、PANICSMILEは当然凄いのを知ってるから、もはや4/23は別に私はルロウズで地獄みたいな失敗してもとにかく楽しい感じさえ終始出してればイベントは合わせ一本で成功するなあ、とは思って気持ちが軽くなりました。
帰国してから全然お酒を飲んでなくて、そして未だ微妙に時差ボケの影響を引きずっていて、みたいな状態なのにJAMではしゃいでちゃんぽんでお酒をたくさん飲んだり奢ったり歓声あげまくったりして瀕死の状態で日付変わるくらいのタイミングで帰宅。PANICSMILEの吉田さんが25時くらいにうちに泊まりに来る事になっていたので粉を飲むレベルの濃いコーヒーで無理やり覚醒して迎え入れ、途中で急にスイッチが入っておそらくすぐ寝たいであろう吉田さんに最近の話とかを聞いたりして、たぶん26時過ぎくらいにこの日は撃沈。
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26時に撃沈しても時差ボケの余波で悲しみの6時起きを一回挟んで、吉田さんと引き続きだらだら話したりご飯をふるまったり投票に行ったりしてから15時くらいにERAへ。幡ヶ谷→下北沢って自転車だとドアツードアで20分くらいで余裕で着くのですが、今回はソフトケースをMJたちに貸してるので物販+ハードケースでどうしてもそれが不可なんです、みたいな話をしたところ吉田さんが謎に私の自転車で下北沢に行くという事に。私は帰り道①楽器②自転車③体力ゲージ(楽器と自転車を抱えながら徒歩で帰宅)、のどれを諦めればいいんだろう…とちらっと思いつつもパイセンの提案を断りきれず、まあ誠実に生きていれば何か巻き起こるだろう、と思い私は京王線でジグザグ移動をしました。
6時オープンでDJ Privacy Settingsが1時間スピン、という事でお客さんはみんな7時くらいまで来ないのかもなあと思ってましたが、早くから集まってくれてありがとうございました!誤算だったのはお土産でもらった振る舞いメスカルが当初の予想を超えるペースで売り切れてしまってオープン前の開栓儀式での1杯しか飲めなかったこと。BOZALの緑、クセがあるみたいに言われてましたが超飲みやすくてツアー中に飲んだベージュのやつよりずっと好きでした。というよりもそもそもメスカル自体が私の身体に合うようですごく美味しい…!皆さんも楽しんで頂けたら何よりでした。
今回はERA21周年、Media Jewelerジャパンツアー千秋楽、DJ Privacy Settings初ジャパンツアー、ルロウズ帰国、ルロウズレコードとカセットリリース、PANICSMILE久々の東京公演、と無数の冠に迷って結局ERAのアニバーサリーの冠だけ残したのですが、ツアーをオンラインやオフラインでサポートしてくれた人、MITOHOSの同胞たち、それからコアな音楽ファン、いろんな方がいろんな感じで集まってくれました。
そんな中のトッパーのPANICSMILE…!前日も吉祥寺でライブだった彼らですがセットリストを変えて、大ベテランながら常に挑戦者の精神で臨むその背中にこそ強く共鳴します。PANICSMILEにルロウズは音選びやサウンドそのものの影響や類似性は無いと思うのですが、精神性やスタンスには本当に影響を受けている(つもりです)。強いエネルギーを放出し続けるライブパフォーマンスは本当に魅了されますよね。オルタナティブとかパンクとか脱臼グルーヴとか、分析的に聴くとそうなんですが、ライブではむしろロックミュージックの本丸って感じすらします。
割ともうその時点で幸せなう状態になってましたが、2組めがルロウズ。ライブで磨く、って表現は個々のライブを大切にしてないように聞こえるからあまり好きな表現ではありませんが、でも実際のところ結果的にきっとそうだからしょうがない。淳平さんのコメントで「何か今日がUSツアーの千秋楽みたいだった」と書いてありましたが、今回のライブのセットはこの日で完成した感じがあったので、次回からはまた変えようと思いました(やり切ったという意味で)。
4/23 ERA
1. MOB
2. 鋏のあと
3. 睡蓮
4. 演じるサイン
5. ヘブン
6. スコール
7. DOPPELGÄNGER
8. Q.E.D.
一般的に他のバンドのライブを見ていても思うのですが、練習しすぎてて細かいタテのラインが合いすぎてたり、阿吽の呼吸がうますぎたりすると、カッコいいの向こう側で手を振ってる、もはやキモい、とか逆にダサい、とかの世界になると思っていて、あと新曲をどんどんセットリストに混ぜづらくなる、とかもあって、せっかくプリミティブなアレンジを実践している今のモードに対してこの日の演奏は良くも悪くもタイトすぎた気もする…。色々考えているアイデアはあるので、もっと挑戦します!
そしてトリはMedia Jeweler。ダイナミクスの妙、変なコード感、自由なような統率がとれてるような絶妙な配分、そして謎のポップネスとカタルシス。4/22と連日で見ましたが最前列とステージ袖で違う見方聞こえ方で体験したのでどっちも素晴らしかったです。本当にどっちも素晴らしくて、彼らのサポートを頑張った甲斐があった、と心から思えました。この日はきちんとしたシステムで録音しておけばよかった…。フロアも温まっていて、というよりこの日フロアにいたのはおそらくリテラシーの高い方ばかりだったと思うのですが、無理やりじゃない、いい感じの盛り上がり方が生まれていて凄く嬉しかったです(私はその頃袖でメスカル欠品の悲しみを埋めるべく頼んだクエルボのシルバーでそれはそれで幸せなう状態に突入)。
終演後はとにかくいろんな人と話しまくり、物販を売り、物販を買い、ゆたちん様の奢りのピザ(食べた人はプリマヴェーラ下北沢の方角に向かってお辞儀をしてください!)を食べ、ビールを繰り返し飲み、Ayatoのライブの兼ね合いで来ていたまなぶ、あさひ、ゆうか3名をねぎらい(そのあと20時間くらいの下道での東京→山口を敢行するというバイタリティ)、結局帰りは私のハードケースを野口くんが車で回収してくれるということで身軽な状態で帰宅、即撃沈しました。MJの体力が余っているチームからカラオケに行こうって言われたけど翌日私がちゃんと起きないとMJがソフトケースで帰ることになっちゃうので振り切って帰宅。
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24日は昼頃に野口くんに車を出してもらい私のギターを回収+MJのハードケース×3を積み込んで表参道でMJやケビン(DJ Privacy Settings)と合流、HARUNOという和食屋さん?でお刺身や焼魚やビールなどをいただきました。宿は新宿だったはずなのになんで原宿合流なんだろう?と思ったのですが、彼らの家族へのお土産で小さな姪っ子に買ってくためポケモン屋さんとかキディランドとかに行きたかったとの事。
今回の彼らのツアーのアテンドでの学びは色々ありましたが、まずは鍵盤のグラハムがペスカタリアンだったためわかったことですが牛豚鶏以外のご飯スポットが各地のバンドマンでなかなか知識の薄いところ。彼らは寿司を結構食べてたみたいですが、もし同じような機会があったらもっとスマートに色々と紹介してあげたいところです。あとゴボウはburdockということ。ブルドッグみたいな発音ということ。ホッケはmackerel、キビナゴはherringといって北欧でもよく食べられてるということ。
またの再会を約束して3時くらいに解散。グラハムは家がアトランタなんですがこの後LAに飛行機で飛んで→アトランタに乗り継いで→ネコに餌をあげて→LAに戻ってTHE FAINTのツアーの仕込みをして→テキサスでライブ、っていう超燃費の悪い動きをするらしいです。またMJチームは全員帰国の途に着きましたが、DJ Privacy Settingsはあと2週間くらい日本各地でDJをするそうなので是非フォローしてみてください!